ペルソナ3
1832話
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かの用事でどこかに出掛けているという可能性も否定出来ない。
「ペルソナが使えるから、魔法の適性がある訳ではないのか」
「そうなるな。勿論、ペルソナが使えるからこそ魔法の適性もある……という可能性もある。もしその気があるのなら、一応魔法を覚える教科書と練習用の杖はあるが。どうする?」
「そうだな。本格的に習うかどうかはともかく、出来れば試してみたい。今度時間を作って貰えるか?」
「ああ。真田は?」
「俺はいらん。魔法よりも前衛で殴り合っている方が性に合う」
「だろうな。……そっちの2人は?」
一応、といった様子でゆかりと荒垣に聞いてみるが、荒垣は真っ先に俺の言葉に首を横に振る。
「いらねえよ。元々俺は戦闘をするつもりはないしな」
「そうか。ゆかりは?」
「うーん……そうね」
悩んだ様子を見せるゆかりだったが、一瞬桐条の方に視線を向けると、首を横に振る。
「ううん、いい。今はちょっとそっちまで手が出せるような状況じゃないし、止めておく」
その言葉が真実ではないというのは、ゆかりとそれなりに濃い付き合いをしている俺には分かった。
付き合いの長さだけでいえば、まだ1ヶ月程度でしかない。
だが、付き合いの濃さという点で考えれば、相当なものだろう。
だからこそ、ここで無理に話を進めても意味はないだろうと、頷きを返す。
「分かった。まぁ、気が向いたら言ってくれ。……さて、ともあれいよいよタルタロスだ。……行くぞ」
そう告げ、俺は他の者達を引き連れてタルタロスのエントランスに踏み入れるのだった。
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