ペルソナ3
1832話
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ら、驚愕の視線を向けていた。
「な……」
だが、幾月がそれ以上何を言うよりも早く、俺達の姿は完全に影に沈み……次の瞬間には、俺達の姿はタルタロスの前にあった。
影時間になる前なら、ここにあるのは月光館学園なんだろうが。
「嘘だろ……」
影から出て、ようやく我に返った真田が信じられないといった様子でタルタロスに視線を向ける。
桐条の方も、言葉には出さないが周囲の様子をじっくりと観察していた。
「ま、こんな訳で俺達は影時間になったりしても、全く問題なく動き回れる訳だ。勿論、これはあくまでも俺がいればの話だが」
「……影の魔法、だったか。素晴らしい魔法だな。これは、誰でも身につけられるものなのか?」
「あー……そうだな。ペルソナやシャドウが使う魔法と違って、一応誰でもある程度までは覚える事が出来る。ただ、ある程度以上からは才能が必須となる。で、転移魔法はその中でもかなりの高難易度の魔法になる訳だ」
実際、普通に魔法を習っても、転移魔法を使えるようになる素質を持つ奴はかなり少ないだろう。
ましてや、それが影の転移魔法となると……
ネギま世界の魔法には様々な属性の魔法があるが、影の魔法は酷くマイナーな魔法だ。
実際、俺が知ってる限りだと、高音とカゲタロウくらいしか影の魔法を使う奴は知らないしな。
あー……でも魔法とかにも流行とかそういうのがあるから、もしかしたら最近は影の魔法が流行っている可能性もある……のかも?
「ふむ、なる程。では、もし私がアルマーの使っている影の魔法だったか? それを覚えようとすれば、どうなる?」
「どうなると言われてもな。……試してみた事はないから分からないが、大丈夫なんじゃないか?」
一瞬この世界の人間がネギま世界の魔法を習得しても大丈夫か? と思いはしたものの、現在ではネギま世界の魔法は普通に様々な世界に広まっている。
高畑のようによっぽど特殊な体質でもない限り、習得しようとすれば基本的には誰にでも覚えられる……というのは、大きな利点だろう。
もっとも、桐条にも言ったように、どうしても中級、上級……といった魔法を習得するとなると、才能が必須となるが。ただ……
「魔法を習得するにも、相応の時間が必要となる。その時間を捻出出来るのなら、いいかもしれないな。ただ、さっきも言ったように一定以上の魔法を習得するには才能が必要となる。桐条にその才能があるかどうかは……残念ながら、俺にも理解は出来ない」
ネギ辺りがいれば、才能を見抜くといった真似が出来るのかもしれないが……残念ながら、ホワイトスターと繋がっていない以上はどうしようもない。
そもそも、それ以前にホワイトスターと繋がってもネギが麻帆良にいるとは限らないのだ。
もしかしたら、何ら
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