ペルソナ3
1832話
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いいか?」
「ああ、勿論だ。だが……タルタロスで待ち合わせをするのではなく、この寮で待ち合わせをするとはどういう事だ? 影時間になれば移動するのにも一苦労するのだから、今のうちに車か電車で月光館学園まで移動しておいた方がいいと思うのだが」
なるほど。どうやら、桐条達はタルタロスに挑む時には、前もって移動しているらしい。
「桐条財閥には、影時間でも機械とかを動かせる技術があると聞いてるんだが?」
「……ああ。そのような技術はある。だが、その為に必要な触媒は非常に希少でな。そう簡単に使えるような代物ではない」
「なるほど」
希少な触媒か。
これがダイヤを始めとした様々な宝石であれば、どの世界にもあるからホワイトスターにあるキブツで作る事が出来るだろう。
だが、今の言い方から考えると、希少素材なのは間違いない。
つまり、恐らくだがこの世界特有の物質なのだろう。
そういうのはキブツでも作れないから、技術班のお土産にする為にも、どうにかして入手しておきたいところだな。
「……そもそも、アルマー達はどうやってタルタロスに入っているのだ? 先月からタルタロスに入っていたのだろう? 何度か私達もタルタロスに挑んだが、アルマー達の姿を見る事はなかったのだが」
「ああ、それか。それは俺の魔法で移動してるからな」
「魔法?」
俺がペルソナを通さず、自力で魔法を使えるというのは、既に見せている。
そのおかげで、桐条、そして真田や幾月も俺の言葉を聞いても特に怪しんだりするような事はないまま、話を促してくる。
「ああ。俺が使える魔法は、あの炎獣だけじゃない。他にも影の魔法が使える。その影の魔法の1つに、転移魔法があってな。それを使えば、タルタロスのエントランスに直接転移出来る」
「何と、転移とは……そんな魔法があれば、御殿医も楽が出来そうだけど」
幾月が何やら言っているが、取りあえず今はそれは無視して、桐条と真田に視線を向ける。
「そんな訳で早速転移しようと思うんだが、そっちの準備はいいか?」
「え? あ、ああ。ちょっと待ってくれ。準備を整えてくる」
「俺もだ」
そう言い、部屋に戻っていく2人。
……どうでもいいが、そこで自分の駄洒落に受けている奴をどうにかしてから行って欲しいんだが。
まぁ、幸い幾月は自分が口にした駄洒落について余程気に入ったらしく、周囲状況も理解出来ない様子で1人笑っているのだ。
この辺り、放っておいても害はないのか?
もっとも、生理的な面で幾月が気にくわない俺にしてみれば、近くにいるだけであまり愉快ではない気分なんだが。
何なんだろうな。今までこんな事はなかったと思うんだが。
「ね、ねぇ、アクセル。理事長、そのままにしておいてもいいの?」
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