第2章
戦闘校舎のフェニックス
第16話 使い魔、ゲットします!
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らこそ、まさに俺が求めていた逸材!」
あーあ、まーた始まった。
「あ、あのね、イッセー。使い魔は悪魔にとって重要なものなのよ! ちゃんと考えなさい!」
スライムと触手に悪戦苦闘している部長に言われ、イッセーが考え込むこと早三秒。
「考えました! やはり使い魔にします!」
そんなイッセーの主張を無視し、皆触手の拘束を解き、スライムと触手を殲滅しだした。
俺もナイフでスライムを切り裂き、木場もようやく顔からスライムを剥ぎ取ってスライムを切り裂いていく。
スライムと触手がやられるたびにイッセーは悲痛な叫びをあげていた。
残っているのは既にアーシアを襲うもののみとなっていた。
イッセーはスライムと触手を庇うようにアーシアを抱きしめる。
「どきなさい、イッセー。こんな生き物は焼いてしまうに限るわ」
「いやです! このスライムと触手はまさしく俺と出会うため、この世に生を受けたに違いありません! これぞまさしく運命! もう他人じゃないんです! ああ、スラ太郎、触手丸! 我が相棒よ!」
もう名前までつけてるよ、こいつ。
ちなみにアーシアはイッセーに抱きつかれて嬉しそうにしていた。・・・・・・まぁ、それを見て千秋たちが不機嫌になっているんだが。
「森の厄介者をここまで欲しがる悪魔は初めてだぜぃ。まったく、世界ってやつは広いぜぃ」
「普段はいい子なのよ。でもあまりに欲望に正直過ぎる体質で・・・・・・」
部長がかわいそうな子を見るような目でイッセーを見ていた。
「ぶ、部長! そんなかわいそうな子を見る目をしないでください! こいつらを使って、俺は雄々しく羽ばたきます!」
バチバチ。
ん? いつの間にか、蒼雷龍がアーシアの上空で蒼い電気をほとばしらせていた。
バリバリバリバリバリバリッ!
「うがががががががががががっ!? ・・・・・・・・・・・・な、何が・・・・・・」
蒼雷龍の放った雷撃がイッセーもろともスライムと触手を焼き払った。
「ああっ、スラ太郎、触手丸!? てんめぇ──」
バリバリバリバリバリバリッ!
「あがががががががががががっ!?」
再び雷撃で感電したイッセーは完全にダウンした。
蒼雷龍はそのままアーシアの肩に止まった。
「そいつは敵と認識した相手しか攻撃しないんだぜぃ。つまり、スライムと触手、そして少年が金髪美少女を襲ったと思ったんだぜぃ」
アーシアを襲ってた奴ら(イッセーは違うが)を敵と認識したってことは・・・・・・。
「クー」
蒼雷龍はアーシアに頬ずりしだした。
完全
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