第2章
戦闘校舎のフェニックス
第16話 使い魔、ゲットします!
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。いや、まぁ、気持ちはわからんでもないが。
「待て」
急に先頭を歩いていたザトゥージが立ち止まった。
「見ろ」
ザトゥージが指さす方向を見ると、そこには木の上に何かが止まっていた。
蒼い輝きを放つ鱗で身を覆った、オオワシくらいの大きさの、ドラゴンらしき生き物。というか、ドラゴンの子供だった。
「蒼雷龍。蒼い雷撃を使うドラゴンの子供だぜぃ」
「これはかなり上位クラスですね」
「私も見るのは初めてだわ」
「ゲットするならいまだぜぃ? 成熟したらゲットは無理だからな」
ならなんでティアマットを紹介した?
「イッセーくんは赤龍帝の力を持ってますし、相性はいいんじゃないかしら?」
副部長はそう言うが、果たしてそんな簡単に行くかね?
「なるほど。よし! 蒼雷龍、キミに決め──」
「キャッ!?」
突然のアーシアの悲鳴に顔を向けると、なんかゲル状の粘ついた物体がアーシアに降りかかっていた。
というか、よく見ると、他の女性陣にも降りかかっていた。
「スライムか!」
木場の言う通り、このゲル状の物体はスライム。まぁ、RPGでよくいる魔物だな。
「うっ、うわっ!?」
剣を振ろうとした木場だったが、目にスライムが張り付いて視界を塞がられていた。
俺のほうにも来たが、なんとか避ける。
「・・・・・・あらあら・・・・・・はしたないですわ・・・・・・」
「ちょっと!? こらっ!?」
「ふ、服が!?」
「・・・・・・ヌルヌル・・・・・・キモッ」
「っ!」
「わ〜っ、服が溶けちゃうよ〜っ!?」
「こ、このっ!」
女性陣の声を聞き、そちらに顔を向ければ、スライムに服を溶かされていた。
「クソッ!」
木場は顔に張り付いたスライムを剥がそうと悪戦苦闘していた。
そして、イッセーはというと、あられもない姿になっていた女性陣をガン見していた。
「な、なんて素敵な展開──ぐおっ!?」
「・・・・・・見ないでください」
ガン見していたイッセーが塔城に殴り倒された。
すると、今度は木の幹から蔓のようなものが女性陣を縛り上げた。
これ、触手だな。
「こいつらは布地を主食とするスライムと女性の分泌物を主食とする触手だぜぃ。コンビを組んで獲物に襲いかかり、スライムが女性の衣類を溶かし、触手が女性を縛り上げる以外、特に害はないんだが」
スライムを顔にはりつかせ、鼻血を出し、腕組みしながら解説するザトゥージ。
ていうか、十分な害を生み出してるじゃねぇか。
「服を溶かすスライムと女性を縛り上げる触手だと!? 部長、俺、このスライムと触手を使い魔にします! こいつ
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