第2章
戦闘校舎のフェニックス
第16話 使い魔、ゲットします!
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あと、イッセーはカタログらしきものでいくつかおすすめを紹介されたのだが、なぜか魔王よりも強い龍王の一角、『天魔の業龍』ティアマットだったり、ギリシャ神話のヘラクレスで有名なヒュドラだったりと、一体何を基準にして初心者にすすめたのかわからない紹介をされていた。
そして、なぜか部長も乗り気になるしで、俺とイッセーはやたらとツッコまされた。
で、そのあと、真面目に初心者向けのをおすすめしてもらい、いま俺たちはウンディーネという水の精霊が現れる湖に来ていた。ウンディーネっていうのは確か、清い心と美しい容姿をした乙女だったな。
だからなのか、イッセーはいやらしい顔をしていた。おそらく、いろいろと卑猥な妄想してるんだろう。
それを察したのか、千秋、鶫、燕の三人が不機嫌になっていた。
「あっ、湖が」
木場が指さしているほうを見てみると、湖が輝きだしていた。
「おっ、ウンディーネが姿を現すぞ」
それを聞いて、イッセーはますます鼻息を荒くしだす。
そして湖から現れた。長い金髪を持った巨躯の女性が。
『フンガァァァァァッ!』
咆哮のような雄叫びをあげるウンディーネ? を見てイッセーは驚愕する。
いや、俺や千秋たちも空いた口が閉じれないんだけどな。
「・・・・・・なんだあれ?」
太い上腕に太い足、分厚い胸板、そして全身には歴戦の戦士のような傷跡が見られた。
「あれがウンディーネだぜぃ」
ザトゥージが歴戦の戦士のような女性の正体を言う。
「いやいや、あれはどう見ても水浴びに来た格闘家ですから!」
うん、まぁ、イッセーじゃなくても、あれがウンディーネだって言われてもそんな感想しか出ないよなぁ。
「運がいいぜ、少年。あれはレア度が高い。打撃に秀でた水の精霊も悪くないぜぃ」
それ、もう水の精霊じゃなくて、打撃の精霊じゃないのか?
「悪い! 癒し系つうより、殺し系じゃねぇか!?」
「でも、あれは女性型だぜぃ?」
「・・・・・・・・・・・・もっとも、知りたくない事実でした・・・・・・」
イッセーは涙を流しながらその場に崩れ落ちた。
なんというか、現実はいろいろと変わってるんだな。
結局、イッセーの希望というか、懇願でウンディーネは却下された。
ちなみにあのあと、もう一体同タイプのウンディーネが現れて、湖をかけて殴り合いによるデスマッチが行われた。
んでもって、ドレイクがなぜかノリノリで実況解説までしだした。
「でも、あの子たち、とても清い目をしていました。きっと心の綺麗な女の子に違いありません」
「・・・・・・・・・・・・あれを女の子とか呼ばないで・・・・・・」
どんだけショック受けてるんだよ
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