第2章
戦闘校舎のフェニックス
第16話 使い魔、ゲットします!
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ちなみに、鶫が壊した体育館の壁だが、原因は自分にあると会長のほうで修理してくれるようだ。
んでもって、塔城の一撃でダウンした匙だが、イッセーのように治療されることなく、生徒会メンバーの一人におぶられていった。
「さあて、ぐずぐずもしていられないわ。使い魔をゲットしに行くわよ」
「あの、いまからですか?」
「満月の夜じゃないと彼に会えないのよ」
なるほど。確かに今夜は満月だったな。
「彼?」
「使い魔マスターよ」
使い魔マスター? そんなのがいるんだな。
たぶん、使い魔について詳しいんだろう。
「部長。俺たちも行ってもいいですか?」
ちょっと興味あるからな。
「いいわよ。あなたたちもいらっしゃい」
そんなわけで、俺たちはその使い魔マスターなる人物のいるところまで転移するのだった。
―○●○―
部室からやってきたのは、とある森だった。
どうやらこの森には使い魔向けの魔物なんかがたくさん生息しているようだ。
部長たちの使い魔もここでゲットしたらしい。
「ゲットだぜぃ!」
「「「「「「っ!?」」」」」」
突然の大声に俺たちは驚くなり、悲鳴をあげるなり、警戒するなりする。部長たちは特に驚いている様子は見受けられなかった。
声がしたほうを見ると、木の上に帽子を深くかぶり、ラフな格好をしたおっさんがいた。
「俺は使い魔マスターのザトゥージだぜぃ」
このおっさんが使い魔マスター? なんか、ものすごく胡散くさいな。いや、人は見た目では判断できないが。
「んー、今宵もいい満月。使い魔ゲットに最高だぜぃ! 俺にかかれば、どんな使い魔も即日ゲットだぜぃ」
本当に大丈夫なのか、こいつ?
いや、まぁ、部長たちが頼るってことは、大丈夫なんだろう。
「彼は使い魔に関してはプロフェッショナルですのよ」
副部長から補足説明を受ける。
副部長がそう言うってことは、たぶん大丈夫なんだろう。
「さあて、どんな使い魔がご所望なんだぜぃ? 強いの? 速いの? それとも、毒持ちとか?」
「そうっスねぇ、かわいい使い魔とかないですかねぇ? 女の子系とか?」
「チッチッチッ。これだから素人はダメなんだぜぃ。使い魔ってのは有用で強いのをゲットしてなんぼだぜぃ。すなわち、個体の能力を把握してかつ自分の特性を補うような──」
ほぉ、意外と真面目なことを言っているな。胡散くさい格好の割に結構まともなのかも──。
「あのぉ、私もかわいい使い魔が欲しいです」
「うん! わかったよぉ!」
「ありがとうございます!」
アーシアが頼んだ途端にあっさりと態度を変えやがった。前言撤回だな。
―○●○―
あの
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