第2章
戦闘校舎のフェニックス
第16話 使い魔、ゲットします!
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ポーツなんだかわかんなくなってきた!?」
と、ここで生徒会側の外野の一人が鶫に向かってボールを投げた。
だが、ボールはそのまま鶫のことをすり抜けていってしまった。
ただ、本当にボールが鶫のことをすり抜けているわけではない。タネは至極単純。鶫のボールを避けてから元の体勢に戻るまでのスピードが速すぎるのだ。それによって、ボールが鶫のことをすり抜けているように見えていたのだ。
のんびりそうにしていながらその実、忍びとしてとても敏捷なのだ。
むろん、避けるだけでなく、投球も力強く、なおかつ速くて鋭く、生徒会メンバーの一人を下していた。
「追憶の打撃!」
おっと、ここで副会長が俺に向かってさっきから猛威を振るっている必殺球が飛んできた。
「チィッ!」
俺はその一球に向けて猛虎硬爬山を放つ。
俺の一撃で勢いが多少衰えたところでボールを抱え込むようにしてキャッチし、その場で転がりながら勢いを逃す。
「ふぅ・・・・・・」
「やりますね。まさか人の身で椿姫の球を止めるなんて」
ちなみに、いまのように八極拳の技をボールに打ち込んで打ち出し、生徒会メンバーの一人を下していたりする。
「よくやったわ、明日夏」
「部長!」
部長が視線でボールを渡すように言ってきたので、部長にボールをパスする。
そして、部長が投げたボールが魔力で再びダメになりながらも副会長を下した。
これで残りは会長と匙の二人。こちらは部長、俺、イッセー、鶫の四人。残り時間もあとわずか。戦況はこちらに有利であった。
だが、会長も匙もまだ諦めてはいなかった。油断はできないな。
「会長。まずは兵藤を潰しましょう!」
匙の言葉に頷き、会長はメガネを光らせる。
まずい! 何か来る!
「イッセー、逃げろ!」
「えっ!?」
「シトリー流バックスピンシュート!」
妙に派手に動きながら魔力を帯びて放たれた会長のボールはまっすぐイッセーに向かっていく。
「何っ!?」
イッセーは慌てて逃げるが、ボールは意思を持ったかのようにイッセーを追いかけていた!
「な、なんで!?」
「イッセー、避けて!」
部長に言われながら、イッセーは必死になってボールから逃げる、避けるを繰り返すが、ボールはとことんイッセーを狙って追いかける。
「うわぁぁぁぁぁ──っ!?」
そして、とうとうボールは命中した。イッセーの股間に。
イッセーは股間を押さえて倒れ込んだ。
「お、おい、イッセー、大丈夫か!?」
慌てて駆け寄る俺。他の部員もイッセーに駆け寄る。
「・・・・・・・・・・・・お、終わった・・・・・・何もかも・・・・・・」
ヤベェ。やっぱりというか、当然と
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