第2章
戦闘校舎のフェニックス
第16話 使い魔、ゲットします!
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部長が会長に勝負を挑んだ翌日の放課後、学園のテニスコートで部長、副部長のタッグと会長、副会長のタッグがネットを挟んで対峙していた。
見ての通り、勝負内容はテニスのダブルス対決だ。
そして、どこで聞きつけたのか、学園のほとんどの生徒がテニスコートの周りに集まって観客と化していた。
すごい熱狂になっていたが、学園で人気のあるメンツで勝負となれば当然の結果か。
「がんばれー! 部長! 朱乃さーん!」
「会長ー! 勝ってくださいー!」
そんな生徒たちに紛れてそれぞれの主を全力で応援するイッセーと匙。
「朱乃。この勝負勝ちに行くわ!」
「はい、部長!」
「行くわよ、ソーナ!」
「ええ! よくてよ、リアス!」
思った以上に燃えている部長と会長。
そして、そんな二人の対決の火蓋が切って落とされた。
部長側と会長側、どちらも一進一退のラリーによる攻防で白熱していた。
「うまいもんだな」
四人とも、テニスの腕前はプロ級だった。
「なにせ部長と会長はグレモリー流とシトリー流の技をそれぞれ極めているからね」
隣にいた木場がそんな解説をくれた。
ていうか、そのグレモリー流とシトリー流の技ってなんだよ? 絶対二人のオリジナルだよな。
「しかし、盛り上がってるな」
「いつの間にか、ギャラリーがいっぱいになってるからね」
「・・・・・・これでは魔力は使えませんね」
「って、おい。魔力を使う気だったのかよ、二人とも」
「だって、さっき言ったグレモリー流とシトリー流の技は魔力ありきの技だからね」
おいおい。スポーツぐらい、普通にやりましょうよ。
まぁ、塔城の言う通り、こんだけ一般人のギャラリーがいれば、魔力なんて使わねぇよな。
「おくらいなさい! シトリー流スピンサーブ!」
会長がそんな技名を高々と叫びながらサーブを放つ。って、あれ。いま打った会長のボールに青いオーラが微かに・・・・・・。
「甘いわ! グレモリー流カウンターをくらいなさい!」
部長が打ち返そうとした瞬間、ボールが部長の前でありえない方向にバウンドしていった!
ていうか──
「魔力使ってんじゃねぇか!」
「・・・・・・しっかり使ってるね」
「・・・・・・ちょっと熱くなり過ぎかもです」
「・・・・・・おいおい、大丈夫なのかよ?」
「まぁ、周りの人たちは魔球ってことで納得しているみたいだね」
「・・・・・・いろいろ平和で何よりです」
いいのかよ、それで。どう見ても物理法則を無視してるぞ。本当に文字通りの魔球だぞ。
「それでこそ私のライバル。でも、絶対に勝たせてもらうわ! 私の魔導球は百八あるのよ!」
「受けて立つわ、リアス! それが私のあなたへの愛!」
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