暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第5章:幽世と魔導師
第125話「蘇る災厄」
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『…魔法と霊術。秘匿するのは不可能だろう。…隠す余裕はない』」

『……どうやら、そのようね』

 念に混じり、椿が戦闘する時の息遣いが聞こえる。
 向こうは戦闘中のようだ。

『……そっちでの判断は、任せるわ。後で合流しましょう』

「『……わかった』」

 念が切れる。…さて……。

「……優輝君」

「最悪の事態になった。かつて江戸時代に起きた災厄……幽世の大門が開かれたらしい」

「幽世の…大門……?」

「……ああ」

 説明している暇はない。
 このままだと、学校の皆が巻き込まれてしまう。

「それらについては後で説明する。…ただ、一つだけ言えるとすれば…魔法や霊術、正体を隠す余裕は存在しない」

「優輝君、何を…!」

「司、皆を無闇に逃げないように誘導してくれ。下手に逃げるより、ここに留まってもらった方が守りやすい」

 机の上に乗り、足場となる魔法陣を廊下側の天井近くの窓辺りに設置する。
 幸い、皆は校門の方を身を乗り出すように見ているため、窓は開いている。
 だから……。

「っ……!!」

 その上を通るように、魔法陣を足場に僕は校門へと飛び出した。
 頭上を一気に僕が通った事に皆は驚くだろう。だけど、今は気にしている暇ない。
 …まずは、学校の安全を確保する……!














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