第5章:幽世と魔導師
第125話「蘇る災厄」
[9/9]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
『…魔法と霊術。秘匿するのは不可能だろう。…隠す余裕はない』」
『……どうやら、そのようね』
念に混じり、椿が戦闘する時の息遣いが聞こえる。
向こうは戦闘中のようだ。
『……そっちでの判断は、任せるわ。後で合流しましょう』
「『……わかった』」
念が切れる。…さて……。
「……優輝君」
「最悪の事態になった。かつて江戸時代に起きた災厄……幽世の大門が開かれたらしい」
「幽世の…大門……?」
「……ああ」
説明している暇はない。
このままだと、学校の皆が巻き込まれてしまう。
「それらについては後で説明する。…ただ、一つだけ言えるとすれば…魔法や霊術、正体を隠す余裕は存在しない」
「優輝君、何を…!」
「司、皆を無闇に逃げないように誘導してくれ。下手に逃げるより、ここに留まってもらった方が守りやすい」
机の上に乗り、足場となる魔法陣を廊下側の天井近くの窓辺りに設置する。
幸い、皆は校門の方を身を乗り出すように見ているため、窓は開いている。
だから……。
「っ……!!」
その上を通るように、魔法陣を足場に僕は校門へと飛び出した。
頭上を一気に僕が通った事に皆は驚くだろう。だけど、今は気にしている暇ない。
…まずは、学校の安全を確保する……!
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ