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とある3年4組の卑怯者
24 営火(キャンプファイヤー)
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みぎわさん・・・」
「さくらさんに穂波さん・・・」
「エミリーは花輪クンにお礼を言っているだけだから大丈夫だよ」
 まる子が心配そうに言った。
「そうだよ、花輪クンもみぎわさんにやさしくしてくれることあるよ」
 たまえも心配して言う。
「う・・・、でも花輪クンは・・・」
 その時、花輪が入ってきた。
「Hey、Ladyたち、お邪魔して済まない。みぎわクン、そんな悲しまないでくれたまえ。僕はエミリーもみぎわクンもどんな女性も受け入れるから安心したまえ」
 みぎわは花輪に励まされたのが嬉しかったのか、笑顔に変わった。
「ありがとう、花輪くう〜ん。んもう〜、愛しているわあ〜」
 みぎわは急に甘えるような態度で花輪に抱き着こうとした。
「は、離れてくれ、baby・・・!!」
 花輪はみぎわを振りほどこうとする。慰めに行くんじゃなかったと後悔した。
「みぎわさん、花輪クンがいると、すぐ元気になるねえ・・・」
「よほど花輪クンが好きなんだね・・・」
 まる子とたまえはみぎわの花輪への異常な態度に少し引いた。
 
 藤木とリリィはリリィの両親と共に夕食の準備をしていた。ベランダでバーベキューをする予定だった。
(リリィと一緒にバーベキューなんて、こんないいことあるなんて・・・)
 藤木は心の中で喜んでいた。肉、野菜が焼けていく。
「藤木君、遠慮しないでどんどん食べていいのよ」
 リリィの母が藤木に声をかけた。藤木はリリィと食事できることでうかれていたのだ。藤木はリリィの家族と共にバーベキューを満喫した。藤木は満腹というくらい食べて、飲んだ。

 そして、藤木とリリィはキャンプファイヤーに行くために花輪家へ再び赴いた。花輪家の浜辺ではすでに炎が上がっていた。花輪たちもその場に集まっていた。なお、永沢は炎から背けていた。火事を思い出してしまっているらしい。
 もちろん、エミリーもいた。彼女の両親もいる。まる子と気が合っているようだった。
「まる子さん、エミリーとすごく仲がいいわね」
 リリィがまる子とエミリーが仲良さげにしているのを見て話しかけた。
「いやあ、あたしエミリーって同じおかっぱだし、夏休みの始まりにここに来た時もメアリーがアタシ見るためにエミリーのこと思い出すって言ってたしね・・・、ね、メアリー?」
「エエ、孫とまる子さんの髪型が似ていたもんですから・・・」
「言われてみる確かに似ているわね・・・」
「いやあ、エミリーの方がずっと可愛いよ・・・」
 エミリーがリリィにまる子の言葉の通訳を求めた。以下は英語での会話である。

「リリィ、まる子は何て言ってるの?」
「『自分よりあなたの方が可愛い』って」

 エミリーは照れた。そしてまる子に言った。
「But,You’re cute too,M
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