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Epica3-Fマリアージュ事件〜Children’s Adventure〜
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。デバイス無しであんな事が出来るんだフォルセティって・・・!」

「うん。フォルセティ、天才だから」

テストだって常に学年1位だし、魔法戦も強いし、格闘戦も強いし。だから背負っちゃうんだよね。だからわたしも強くならなきゃって思う。わたしだって、フォルセティの事を守りたいし支えてあげたいから。

「止まって!」

先頭を走ってたフォルセティからそう指示されて、「うんっ!」ってわたしとリオも急ブレーキで止まる。耳を澄ませてるようだからわたしも耳を澄ましてみると、コツコツって足音が聞こえてるのが判った。

「まさかマリアージュ・・・?」

「かも知れない。けどそうじゃないかも・・・」

「どういうこと?」

「さっきのマリアージュとは足音が軽いんだ。それに歩幅も狭いみたい」

リオの質問にそう答えたフォルセティに、「そんなのも判るんだ・・・」ってリオが驚いた。

「アーケードでもさっきでもマリアージュの姿形は一緒だった。でも今度は違うかもしれない。そう考えると迂闊に前に出られない。救助隊の誰かであることを願いたいんだけど、足音は1人分。まさかこんな形で実戦を経験するなんてさ〜・・・」

フォルセティの深い考察にわたし達は「なるほど〜」って感嘆した。フォルセティに庇われるように通路の奥をジッと見詰めてると、足音の主の姿が見えてきた。その姿にわたし達の緊張はほんの少しだけど緩くなった。そこに居たのはわたし達と同い年くらいの女の子だったから。

「え・・・!? オーディン様、オリヴィエ様・・・!?」

「「え・・・?」」

その女の子が、わたしとフォルセティのオリジナルにあたる人の名前を口にした。目を丸くしてると、「いえ、そんなわけがありませんね」って首を振った女の子が「敵ではありません」って両手を上げた。

「私はイクスヴェリアと申します」

あの女の子こそが古代ベルカの王様の1人、冥府の炎王イクスヴェリアその人だった。

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