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ダンジョンに闇の王子が迷い込むのは間違っているだろうか
1章 兎との出会い
冒険のはじまり
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る。
だから争いにならないように、互いが干渉することを避けている……か。
しかし……まさか神がいるとはな。少し驚いた。
それもまさかここの主神が、こいつとは……。
首を少しだけずらし、ヘスティアの顔を見る。
「む……今失礼なことでも考えたんじゃないかい?」
「……悪かった」
これ以上見ると、本格的に睨まれそうなので目をそらす。
こいつだから、俺が別世界から来たと言っても、信じたのかもしれない。
『ステイタス』には、俺にとって大きな利点があった。
それは、さらに強くなれるということ。
素質があれば、成長は未知数。
これは、再び元の世界に戻った時にも役に立つ。
俺が生きているんだ、アイリスも、もしかしたら……。
そうなったら力は必要不可欠だ。
2度と彼女を失わないためにも、俺は強くならなくちゃいけない。
再び、約束を果たすことが、出来るといいな。
「……っ!!」
突然、背中に乗っているヘスティアが、体を震わせる。
「……? どうした、ヘスティア?」
「……っ! あ、ああ、グレン君、少し見て欲しいんだ。今書き写すから──」
そう言ってヘスティアは1枚の髪を俺の背に乗せ、円を描く。
「はい……」
ヘスティアから、『ステイタス』の写された紙を受け取る。
グレン Lv.1
力:0I
耐久:0I
器用:0I
敏捷:0I
魔力:0I
《魔法》
【崩壊暗黒剣|《アサルト・ダークブレード》】
・敵に闇属性の防御無視ダメージを与える。
・体力自動回復(5分)
・ダークシールド(5分/耐久2000)
【
【 】
《スキル》
【闇の王子|《シャドー・プリンス》】
・早熟する。
・闇の力を使う限り効果持続。
・闇の力を使うほど効果向上。
【真理への問い|《トゥルー・ジャッジメント》】
・パーティ全員の全ステイタス最大100アップ。
「すごいな……」
「凄いなんてもんじゃないよ! 異常だよ! 別世界の人ってみんなこうなの!?」
ヘスティアが一人でワタワタと暴れ回っている。
俺は自分の腕を見て感じる。
やはり力が落ちている。
『光』を浴びすぎたのか……?
「神様、かえって来ましたー! ただいまー!」
そんなことを考えている時、少年の声が聞こえる。
「グレン君、服着てステイタス隠して!」
「わ、分かった……」
そう俺
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