暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
ヘルシーなのに満足!蒟蒻レシピ特集・その1
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「蒟蒻レシピをねぇ……」

「そうなのよ提督、是非ともお願いしたいわ」

 とある日。ウチの店に飲みに来ていた陽炎に相談を持ち掛けられた。蒟蒻を使ってヘルシーかつ満足出来るレシピを教わりたいらしい。

「浜風の為にね!」

 どうやら問題とされているのは陽炎の妹である浜風の食欲らしい。駆逐艦のクセによく食うからなぁアイツ。そういえば最近見かけた時、心なしか顔が丸くなっていたような……そんなに影響出てんのか。

「是非とも浜風さんのダイエットにご協力を、提督!」

 カウンター越しに土下座せん勢いで頭を下げているのは明石である。

「……そんなにマズいのか?」

「マズいなんてモンじゃないですよ!最悪浜風さんの艤装を1から作り直すかどうかという所まで来てるんです」

 明石によれば、艦娘の艤装は陽炎型なら陽炎型のある程度の規格があり、その規格に当て嵌めて個人の身長や体重、スリーサイズなんかの身体データを基に微調整を加えてある精密機械で、僅かな身体の成長でも違和感が生じて調整が必要になったりする物らしい。

「浜風さんの場合、急激に……そのぅ、お腹周りのサイズが変わって来てまして」

 あ〜……要するに太って、ゲフンゲフン、プニって来てるんだな?主にウェストが。

「無理に調整が入ってない艤装を使っているとどうなる?」

「解りやすく言うなら、パツンパツンのワイシャツを着て動き回るのをイメージしてもらえると」

 成る程、動きが阻害されるわ、下手すりゃボタンが弾け飛ぶな。それが艤装で起きるとしたらある日突然艤装の拘束具が外れるワケだ。海上ならそのまま海へドボン、敵のいい的になるな。

「運動は?させてるんだろ」

「させてるんだけどねぇ……余計にお腹が空いて、食欲が加速しちゃってるのよ」

 どうしよう、と言わんばかりに陽炎が溜め息を吐いた。『空腹は最高の調味料』を地で行っちまってるワケか。そりゃヤバいな……食事でのカロリーコントロールが必要だわ。

「わ〜った、出来る限り協力させて貰うぜ。明日店の開く時間に浜風を連れてきな」

「恩に着るわ、提督」

「艦娘の体調管理も提督の務めと思えば、仕事の内さ」

 さぁて、蒟蒻か……どうすっかねぇ。





 さて、翌日の開店時間。約束通り陽炎が浜風を店に連れてきた。言われてよく見てみれば確かに、制服から覗く二の腕とか、頬の辺りとかが弛んで見える。心なしか顎の下にも肉が付いてきている。……うん、確実に太ってるなコリャ。

「で、浜風が来てるのはいいが何でお前らまで」

「だってぇ、提督がダイエットメニュー作るんでしょぉ?だったら見逃せないじゃない!」

 そう言って頬を膨らませているのは愛宕。何処がとは言わ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ