暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1831話
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、これだけの牛タンはそうそう食べられる機会はない。
 いや、俺の場合は普通にここに食べに来たりも出来るが……それでもやっぱり、この牛タンを見て驚くなという方が無理だろう。
 そうして届いた肉や野菜を炭火の上に乗せていき、幾月が口を開く。

「今日こうして皆で焼肉を食べることが出来るのは、アルマー君達との間に協力関係を結ぶ事が出来たからだ。このまま影時間の問題をなくするまで、それぞれ頑張ろう。……乾杯!」
『乾杯!』

 空気を読んだのか、幾月の口から駄洒落は出てこなかった。……いつも自制してくれればいいのにな。
 ともあれ、冷たいウーロン茶をゆかりを含めて他の面々と軽くぶつけると、そのまま焼肉を食べ始める。
 一応真田との模擬戦が行われる前に昼食は食べたのだが、俺にとって食べるというのは純粋に料理の味を楽しむ行為だ。
 全く問題なく、焼肉は食べられる。
 まず最初に箸を伸ばしたのは、牛タン。
 ただし、厚切りの牛タンの方はまだ焼けていないので、薄い通常の牛タンの方だ。
 片面を焼き、ひっくり返してからそこに長ネギのみじん切りを使ったタレを乗せる。
 そうして焼き上がったところで、そのまま口に運ぶ。
 ……うん、美味い。
 やっぱり牛タンはこの歯応えが最高だよな。

「それで、アルマ−。やはりタルタロス上層部のシャドウは手強いのか?」

 牛タンを味わっていると、桐条がそう尋ねてくる。
 ちなみに桐条の皿には焼いた椎茸やキャベツ、ピーマンといった野菜が多い。
 まぁ、俺や真田と違って桐条は女だ。
 それも恐らく普通に昼は食べている筈であり、そう考えれば野菜を中心に食べるというのも分からないではない。

「そうだな。結構珍しい姿のシャドウとかも多いな。ゾンビのようなのが二匹、串で上、真ん中、下といった感じで横から刺されて連結している……っぽいのとかも、いたし」

 その言葉に、どんな想像をしたのか桐条は嫌そうな表情を浮かべる。
 ……まぁ、食事中にする話じゃなかったか。
 もっとも、話を振ってきたのは桐条なのだが。

「そ、そうか……」
「ちょっと、アクセル。今は食事中なんだから、あまり食欲がなくなるような事は言わないでよね」

 想像するしかなかった桐条とは違い、ゆかりはあのゾンビのシャドウを直接見ている。
 それだけに、色々と思うところもあったのだろう。
 もっとも、俺と一緒にゾンビのシャドウを見た荒垣は特に気にした様子もなく頼んだミノとかを食べていたが。
 真田の方も、ゾンビのシャドウの話を聞いても特に気にしている様子はなく、ササミを焼いて食べていた。
 そして……

「ほう、ゾンビのシャドウかい。それは興味深いね。具体的にはどのような行動をしたのか、分かるかな?」

 何
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