ペルソナ3
1831話
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べ放題の店に行っても全く問題なく元を取る事は可能だ。
「すいません、予約していた幾月ですが」
「いらっしゃいませ。席にご案内させていただきます」
幾月の言葉に、20代程の女の店員がそう言って俺達を個室に案内する。
こうしてみる限り、店の中は結構広い。
駅前でこの広さの店を用意出来るというのは、それなりにこの店のオーナーが力を入れてるからだろう。
それだけ儲かると判断したのかもしれないが……まぁ、月光館学園からそう離れていないのを思えば、あの巨大な学校の教師とかPTAの話し合いとか、そういうので十分に客を集める事が出来るんだろうな。
ともあれ、席に案内されると早速メニューを見ながら注文をする。
飲み物を適当に選び、幾月の奢りということで特上牛タン……2枚で1280円を頼み、ハラミやロース、カルビ、ランプ、野菜、シーフードといったものを注文していく。
「ああ、俺はこの鶏ササミセットを頼む」
「こんな時くらい、もっといいのを食べてもいいんじゃないか、アキ?」
「そうは言ってもな。アルマーとの戦いで俺は自分の未熟さを知った。そうである以上、少しでもそれを縮める努力をしなければならない」
「あー……まぁ、いい。分かった。けど、こんな場所でプロテインを出したりはするなよ。海牛とかのような場所じゃねえんだからな」
「う……駄目か?」
「当然だ。もしそんな真似をしてみろ。……分かってるな」
「わ、分かった。分かったよ」
そんなやり取りを見ながら、それぞれが注文を重ねていく。
意外だったのは、荒垣が内臓系を頼んだ事だ。
シマチョウ、ミノ、ハチノス等々。
いや、部位的に言えばハラミも内臓系なんだけどな。
「随分と内臓を頼むんだな」
「ああ。以前俺の知り合いがこの店でモツ系を食った時、美味かったって言ってたからな。モツ系が美味い店ってのは、いい店の証拠なんだよ」
「へぇ……」
その言葉にも驚いたが、何より驚いたのは荒垣の知り合いにこの店に来る事が出来る人物がいたという事か。
幾月の奢りで今日はこの店にやって来たが、学生が来るような場所ではなく、ここはいわゆる高級焼肉店と呼ぶべき場所だ。
つまり、普通の学生がそう簡単に来られるべき場所ではない。
……ああ、でも荒垣の友人じゃなくて知り合いなら、ポートアイランド駅の裏側を溜まり場にしていて、カツアゲとかもしていてもおかしくはない。
実際、俺はそういう奴等に絡まれた事があったし。
「うーん……」
注文が終わり、肉とかがこっちに届くまでお互いに話を進めていく。
勿論タルタロスについての話もするが、普通の世間話とかも行われる。
「うーん……」
そんな中、俺の隣に座ったゆかりがどこか微妙そうな表情で真田を
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