0171話『陽炎と叢雲の進水日』
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「ああ」
それで私と司令官で陽炎の部屋へと向かおうとしたんだけどそこで吹雪が、
「あ、叢雲ちゃん。後で私の部屋にも来てね?」
そう言って吹雪もどこかに行ってしまった。
「ははは。何か想像できるだけに良い事じゃないか」
「そうでもないわよ。吹雪型は結構盛大に開くから疲れるのよ」
「そうは言うがどこか楽しそうじゃないか?」
「ばっ! そ、そんなんじゃないんだから……」
「わかったわかった。酸素魚雷は食らいたくないからここまでにしておくよ」
「うー……」
私の決め台詞を先に取られてしまったのでなんか消化不足ね。
まぁいいわ。
それで私と司令官は陽炎の部屋へと向かう。
そして扉をノックして、
『入っていいよ』
と、陽炎の声が聞こえたので扉を開くとそこには陽炎が待ち構えていた。
「叢雲! 進水日おめでとう!」
そう言ってクラッカーを鳴らしていきたんだけど、
「あれ……? あんまり驚かないね?…って、司令も一緒なの?」
「ああ」
それで司令官は叢雲に色々と説明をしていた。
それで陽炎は納得した顔で、
「そっかー……叢雲は本当は知っていたのね」
「誤魔化して悪かったわ」
「別にいいわよ。それじゃお互いに……はい!」
陽炎は私にラッピングされた箱を渡してきた。
それなので私も同じく箱を渡す。
それで同時に中身を空けてそれぞれに合った物が出てきたので私と陽炎は互いに笑みを浮かべあう。
「それじゃ私も二人に渡しておこうか」
その後に司令官も私達にプレゼントを渡してきたので姉妹艦でのパーティの前のプチパーティを三人で開いた。
とても有意義な時間だったと思ったわね。
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