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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0171話『陽炎と叢雲の進水日』
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用意しているんだったらお互いに楽しくなると思うし」
「やっぱりそうなるのよね。さて、それじゃどうしたものか……?」
「なんならプレゼント選び、私も手伝うよ? 私達も叢雲ちゃんになにかあげようって数日前から姉妹艦で話し合っていたし」
「あんたねぇ……素直なのはいいけど私の前で言うのはどうかと思うわよ?」
「えー? いいじゃない」

そう言って吹雪は私に抱きついてくる。
むむむ。普段から騒がしい子だったけど今日は余計に甘えてくるわね。
まぁ悪い気はしないけどね。

「それじゃ酒保にでもいこうか」
「そうね」

それで吹雪と一緒に酒保へと足を運んでいく。
するとばったり司令官と遭遇してしまった。

「お、叢雲に吹雪か」
《こんにちは。吹雪さんに叢雲さん》

司令官と榛名さんに挨拶をされたので私達も挨拶をした後に、

「司令官も叢雲ちゃんと陽炎ちゃんのプレゼント選びですか?」
「まぁ本人の前で言うのもどうかと思うけどそうだよ」

それでどこか苦笑いの司令官。

「ほら。吹雪、渡すまでは隠しておくのもありなのよ」
「状況によりけりだと思うけどな?」
「しかし、叢雲。君は進水日の事を忘れているんじゃなかったのか?」
「えっ? 誰からそう聞いたの?」
「陽炎からだけど……。それで私もサプライズプレゼントをしようと思っていたんだけど」

司令官はそれで「考え直さないとな」と言っていた。
それにしても、やっぱりあの時の咄嗟の言葉でそう誤解しちゃったのね、陽炎は。
ま、それならそれで好都合かしら?

「それならそれを利用してやろうかしら?」

私がそう言うと司令官と吹雪がニッコリと笑みを浮かべる。

「な、なによ……? 言いたい事があるならはっきりと言いなさいな?」
「いや、叢雲は優しいなって思ってな」
「うんうん。さすが私の妹です」

なにか司令官と吹雪がお互いに分かりあっているのか笑みを浮かべあっている。
少しむかつくわね。
まぁ、いいけど。
それで私は陽炎に何を渡すか選んでいたんだけど、渡すものが決まった時にそこに不知火がやってきた。

「叢雲。陽炎が部屋に呼んでいましたよ。おそらくサプライズがどうとか言っていましたからそう言う事でしょうね」
「ん、ありがと不知火。それじゃ司令官も一緒に行きましょう?」
「いいのか?」
「ええ。どうせ渡すんだから一緒の方がいいでしょう。不知火はどうするの?」
「私は陽炎型のグループの方で渡しますので叢雲と司令の方で先にやっておいてください。それでは」

それで伝える事は伝えたのか不知火はどこかに行ってしまった。

「不知火もあれで姉思いだからな。色々とみんなで用意でもしているんだろな」
「そうね。それじゃ行きましょうか」

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