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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第三十五話 病室の時間
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って刺しまくり。
介護用ベッドの操作をミスりまくって俺の体はくの字に曲がったり。
医療機器の操作ミスでエラー音が病室内で響き渡るなんて日常茶飯事だった。
その度にペコペコと頭を下げていたのだが、俺はなんだかその光景が微笑ましかった(注射は痛かったけど)。
失敗して落ち込んでも、すぐに立ち直ってまた頑張る姿。
自分のやるべきことが沢山あるのに、俺のことを親身に思ってくれる優しさ。
姉さんと同い年ってこともあって、俺は彼女に甘えるようになった。
そうして患者とナース兼、弟と姉みたいな不思議な関係が出来上がっていたけど、それを変に意識したことはない。
俺としては毎度毎度、担当の人が変わるよりは知った間柄の人がしてくれた方が安心できる。
何より俺はリンシアさんの成長を間近で見てきた故に、誰よりもこの人に見てもらったほうが安心する。
「うん、平熱ですね。 顔色もいいですし、他も問題なさそうですね」
脇に挟んでいた体温計を渡して確認すると、安心した笑みを浮かべ、それに釣られて俺も笑みをこぼす。
不思議なものでナースが笑顔だとこちらも安心して頬が緩んでしまう。
見惚れる、なんて言葉があるけどまさにその通りだと感じた。
だけど同時に、ほんの少しだけ寂しさもある。
リンシアさんに面倒を見てもらえなくなるっていう寂しさ。
もうちょっと甘えたいっていう本音も、恥ずかしながら存在していて、退院の度にいつも思ってしまう。
「何度も言いますけど、もう無茶はしないでくださいね?」
念を押すように眉を寄せ、頬を少し膨らませて怒り気味にそう言うが、怖いという感じはしない。
どっちかというと頬に食べ物を詰めたリスを想像してしまい、油断すると笑ってしまいそうになる。
「了解です」
「ホント、何度も言ってるんですけどね」
了解って答えたのにため息をつかれるあたり、俺の信頼も地に落ちたものだ。
……五年もことある度に面倒を見てもらえばそりゃ信頼されないか。
「まぁ可愛い女の子たちと仲良くなってるみたいですから、これ以上は酷くならないと思いますけど?」
「あはは……」
分かってますよね? と言わんばかりの眼力に目をそらして乾いた笑いを出すことしかできなかった。
リンシアさんもなのはたちのことは知ってる。
なのはたちとは面識はないものの、ここでお世話になる中で会うこともあるだろう。
「それで、お姉さんの様態は?」
話題を変え、リンシアさんは姉さんのことを聞いてきた。
アースラでお世話になってる間、姉さんの看病をしてくれたのもリンシアさんだった。
流石に五年間、一人
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