84部分:第八話 董卓、城を抜け出すのことその六
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第八話 董卓、城を抜け出すのことその六
しかもその質量もかなりのものだ。ナコルルがその石を見て呟いた。
「アースクエイクさんよりも大きいかも」
「確かになのだ。あのデカブツ以上なのだ」
張飛は唖然とした顔で語る。
「誰がこんなのを置いたのだ」
「確かにな。化け物じみているな」
趙雲はぽつりと言った。
「では話を聞いてみるか」
「そうだな。とりあえずはだな」
関羽がその言葉に頷いた。そうしてであった。
一行は村の長老の屋敷に向かった。そしてそこで話を聞くのであった。
「実はですね。あの石もその化け物が置いていったのです」
「そうなのね」
「はい。我々が村に入った化け物を追おうとすると投げてきたものでして」
「あの巨大な石を」
「それを幾つも」
誰もがそれを聞いて唖然となった。趙雲も表情は変えないが目の色を怪訝なものにさせている。
「本当に化け物か?」
「まさか」
「はい、それで退治しようとしてもです」
ここで長老は困り果てた顔で言ってきた。
「役所に話をしても化け物なぞいるかと取り合わず」
「えっ、それは本当ですか!?」
この話を聞いた少女がすぐに驚いた声をあげた。そうしてであった。
「何て酷いことを」
「どうしたのだ、急に」
「はい、何かあったのですか?」
キングと香澄がその少女の急な変わり様に目を点にさせて問い返した。
「あっ、別に何も」
「そうですか」
「はい、それでその化け物ですが」
香澄に応えてすぐに長老に問いなおす少女だった。
「どういったものですか?」
「武芸者達に退治を頼んできたのですが」
「はい」
「誰も歯が立ちませんでした」
その強さからの話だった。
「まさに化け物の如き強さです」
「まさに、ですか」
「そうです、そしてその姿は」
今度はその強さの話だった。
「ある武芸者は角があると言い」
「角!?」
「角なのだ!?」
関羽と張飛がそれを聞いて青い顔になった。
「角が生えているとなると」
「本当に化け物なのだ」
「ある武芸者は全身毛むくじゃらだといい」
「毛が、か」
「まさかだけれど」
今度はキングと舞が言う。何気に声が似ている二人だった。
「雪男か」
「そうした相手なのかも」
「そしてある武芸者は身の丈三丈になると」
「三丈ですか」
「大きいですね」
ナコルルと香澄はそれを聞いてあることを考えた。
「大きな相手だと戦法もありますね」
「はい、素早く動き回って」
「まあ待て」
趙雲が一旦二人を制止した。
「焦らないで最後まで話を聞こう」
「はい、わかりました」
「まずはですね」
「そうだ。最後まで聞くべきだ」
「う、うむ。そうだな」
「その通りなのだ」
関羽と張飛がま
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