第二章
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「覚えてるのかしら」
「そうかしら」
「だって速く読んだら」
その分だけというのだ。
「細かいところまで読んでないことも多いでしょ」
「まあ私焦ること嫌いだし」
「その性格もあってね」
「私は細かいところも読んでて」
「時間をかけてね」
いつもの様にというのだ。
「そうしているせいでね」
「細かいところまで覚えているっていうのね」
「勉強でもそうじゃない」
学校のそれもというのだ。
「理恵子ちゃんじっくりする方でしょ」
「一つ一つね」
コツコツととだ、理恵子は友人に答えた。
「そうしていってるわ」
「一つ一つ覚えてよね」
「時間をかけてね」
「そうしているから成績もいいのよ」
「そうなの」
「努力っていうか」
「コツコツしてるから」
「よく覚えているのよ」
そうした勉強の仕方をしているからだというのだ。
「それでなのよ」
「言われてみれば」
「それ自分でも思うでしょ」
「焦るの嫌いだから」
ここでまたこの言葉を出した理恵子だった。
「だからね」
「コツコツ時間をかけて勉強してるから」
「成績もいいの」
「ライトノベルの内容もね」
キャラクターだけでなくというのだ。
「よく覚えているのよ」
「細かいところまで」
「そうなの」
「よく遅い遅いって言われるけれど」
読書にしても勉強にしても他のこともだ、もっと言えば運動においてもそう言われ続けて来てこちらの成績はよくはない。
「それがかえってなのね」
「コツコツタイプだからね」
そちらの遅さだからというのだ。
「いいと思うわ」
「よく覚えていて」
「そうなのよ」
「じゃあ私はこのままでいいの」
「そうね、というか焦る理恵子ちゃんは」
友人は実際にそうした彼女を想像してみた、だがどうしても想像出来なくてそのうえで理恵子本人に言った。
「考えられないしね」
「だからなのね」
「理恵子ちゃんはこのままでね」
「急がず焦らずで」
「一つ一つコツコツとやるのがいいわね」
「それじゃあね」
理恵子も友人ににこりと笑って応えた。
「私はね」
「ええ、これからもね」
「本を読むこともお勉強も他のことも」
「私のペースでコツコツと」
「やっていってね」
「そうするわね」
「それでだけれど」
ここまで話してだ、友人は理恵子にあらためて尋ねた。
「このライトノベル結末どうなるのかしら」
「ううん、このまま主人公とヒロインが一緒になると思うけれど」
「そうなりそうな気配よね」
「けれどこの作者さん結構色々入れる人だから」
「ストーリーの中に」
「だから波乱はね」
ハッピーエンドの前にというのだ。
「あると思うわ」
「もう一人のヒロインもいるしね」
「その娘は主人公のお
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