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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
821部分:第六十六話 バイスとマチュア、闇の中で話すのことその十一
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「そうよ。想う相手でないとそうしたことはね」
 駄目だというのだ。そうした意味で黄忠も同じなのだった。
 そしてだ。あらためて言う黄忠だった。
「若し無理にというのなら」
「叩きのめすな」
「弓だけじゃないから」
 黄忠は確かに弓の使い手だ。しかし弓だけではないのだ。
「刀も拳もね」
「そうだな。弓だけでやっていけるものではないしな」
「そうよ。流石に皆程ではないけれど」
 それでもだというのだ。
「使えるからね」
「私もおかしな男が何人言い寄ろうともだ」
 これは趙雲もである。今度は不敵な笑みで述べる。
「勝手な思い通りにはならないからな」
「そうね。絶対にね」
「とにかくだ。私はだ」
「そんなつもりはないからな」
 話が一段落したところで反撃に出た関羽と馬超だった。
「想う相手とだ」
「最初はだからな」
「焔耶は特にじゃな」
 厳顔はまた魏延を見て述べた。
「桃香様以外は駄目じゃろ」
「私の主は桃香様だけだ」
 こう言い換える魏延だった。
「それ以外の者にはだ」
「有り難う、焔耶ちゃん」
 劉備はその言葉をそのまま聞いて笑う。
「これからも宜しくね」
「はい、この焔耶何があろうとも」
 魏延は劉備のその言葉に熱い言葉で応える。
「桃香様に全てを捧げます」
「まあ忠誠心が高いのは確かね」
 馬岱もそれは認めた。
「それは認めてもいいかな」
「けれど。何かが決定的に違うのだ」
 張飛もそれはわかる。
「御姉ちゃんを見る目が違い過ぎるのだ」
「そうね。それはね」
 こう話してだった。その魏延を見るのだった。あくまで劉備を熱く見る彼女をだ。


第六十六話   完


                2011・3・10

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