お堅い教官に女殺しを・2
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ている大きめのリボンが、心なしか猫耳に見えてきたぞ。
「そんなに気持ちいいか?」
耳元で囁いたついでに耳にフーッと息を吹き掛ける。
「きゃうっ……//はいぃ、気持ちいいというより、凄く、落ち着くんです………にゃあん」
息を吹き掛けた時は一瞬ビクリとしていたが、すぐにフニャっと弛緩する。……ん?左手の人指し指が唇を撫でてるな。はは〜ん、そういう事か。でもまだ我慢。神通から求めて来るまで我慢だ。
「ていとく?」
「何だ?」
「猫は……顎を撫でられても、喜び、ます……よ?」
「そうかそうか、そういやそうだったな」
神通の顎を猫に見立てて撫で回してやる。そろそろいいかな?
「にゃ………///」
もう少し。
「にゃ……あん……」
今だ!俺は神通の顎をクイッと持ち上げて、再び唇を重ねる。神通はビックリしていたが、すぐに蕩けて情熱的にキスを求めてきた。
「ていとく……いきなりは、ビックリしてしまいます」
「悪い悪い。でも神通、してほしいって思ってただろ?」
「な、何でそれを……」
「唇。物欲しそうに撫でてたからな」
「気付かれてましたか……流石ていとくですね」
さて、時計を見ると既に午後11時を回っている。かれこれ6時間程は飲んだりイチャイチャしてた事になる。流石にそろそろお開きにすべきだろう。
「さて神通、そろそろお休みの時間だ」
「んぅ……抱っこ」
「あん?」
「抱っこ……してくらはい」
足元かなり怪しそうだしなぁ。仕方ねぇか。俺はヒョイとお姫様抱っこで神通を抱えると、執務室を出ようとした。すると、神通は抱っこされた状態のまま暴れだした。まるで執務室を出るのを嫌がるように。
「ど、どうした?神通」
「ていとく……今夜は、帰りたくないれす」
あ〜……覚悟はしてたが、結局そうなるのね。ま、俺も童貞って訳じゃねぇし。据え膳喰わぬは何とやらってな。
「んじゃ、仮眠室に布団敷いてくっから。少し横になって待ってな」
「はい……」
手早く布団を敷いて戻り、再び神通を抱え上げる。
「なぁ神通」
「……はい?」
「実はもう、ほとんど酔い覚めてるだろ」
神通はボッと効果音が出るんじゃないかという位、一気に赤面。そのままそっぽを向いてプルプル震え出した。やっぱりな、幾ら洋酒に弱いったって、普段からあんだけ飲んでる奴がカクテル5〜6杯でベロベロにはならねぇっての。
「……せっかく、勇気出してるんですから。気付かないフリして下さいよ」
「バカ、折角の記憶をアルコールなんぞにやってたまるか」
俺はそう言って、文句を言いたそうにしていた神通の唇を
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