お堅い教官に女殺しを・2
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…………//」
尚も黙ったまま見つめていると、神通の顔が赤くなってきた。これは少しムッとしてやがるな。
「……提督、まだ、ですか?」
「ん?何がだ?」
あからさまにすっとぼけてみる。
「何って……見て分かりませんか?」
「見て解らない程女の扱いに慣れてないとは言わんが……どうした急に」
「貴方の顔を見ていたら……キスがしたくなったんです///」
ハイ、モテない男子諸君。これが『アルコールの魔力』という奴です。普段奥手な女の子もホラ!タガが外れるとこんなにも欲望に素直になってくれます。女は酔わせて口説け、とは良く言った物。だからこそレディキラー(女殺し)カクテル、なんて呼び名が存在する訳だが。いやぁアルコールって恐いねぇ(棒読み)
「仕方ねぇ甘えん坊さんだなぁ……ホラ、おいで」
顔の近くにすり寄ってきた神通の唇に、俺の唇を重ねる。互いの唾液が混ざり合い、唇が離れると同時に糸を引く。まるで離れたくないとでも言っているかのように。
「はぁ……ていとく、愛してます……///」
唇に付いた唾液をペロリと舐め取る神通は、何だか妖艶な色気を漂わせている。その姿に一瞬ドキリとしてしまい、ムスコがウォーミングアップを始める。待て待て落ち着けムスコよ、まだ焦る時間じゃねぇ。少し落ち着こうと、再びロックグラスにブランデーを注ぐ。
「ていとく……」
「ん?」
呼ばれたので振り返ると、神通が小首を傾げて招き猫のポーズをしていた。
「……にゃあ……///」
えぇと、神通さん?貴女はいつから球磨型の軽巡になりましたか?
「この間、紛れ込んできた猫と戯れて鳴き真似をしていたら、ていとくは『可愛い』と言ってくれたじゃないですか……」
呆気に取られていた俺に、招き猫のポーズのまま神通が説明してきた。
「あぁ、そういやあったなぁそんなこと」
「今晩は、私がていとくの飼い猫です……にゃん」スリスリ
猫と化した神通さん、再び密着モード突入です。
「お、思う存分……可愛がって、下さい……にゃん♪」
おい、そういう思わせぶりな台詞を密着した状態で、尚且つ上目遣いで言うんじゃない。ムスコが臨戦態勢に突入しちゃうでしょ!しかも相手は酔っているとはいえ奥手な神通。ここで言っている『可愛がって』は、(意味深)の方ではなく普通に猫のように可愛がって欲しい、という意味の可能性が高い。だから落ち着け、ムスコよ。
(……まぁ良いんだけどよ、可愛いしな)
密着状態のまま、ナデナデ開始です。
「よしよし、可愛い子猫ちゃんめ」
「ふにゃ……あん……///」
よっぽど気持ちいいのか、艶かしい声を上げる神通。頭の後ろで髪を纏め
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