ペルソナ3
1830話
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あれば、これからはタルタロスで桐条達と遭遇しないように……といった事を心配しなくてもいいようになったので、コンスタントにタルタロスには向かえるだろう。
もっとも、ゆかりの体調を考えれば、やっぱり1日行ったら何日か休むといった風にする必要があるだろうが。
「ふむ。分かった。では……電話番号を教えて貰えるか? 私の方でお父様の都合がいい日を知らせて貰ったら、アルマーに知らせよう。どうだ?」
「まぁ、俺は別に構わないけど」
こうして、俺は桐条と電話番号を交換し……何故か幾月とも電話番号を交換する事になる。
いやまぁ、電話番号を交換している場所に幾月が割り込んできたんだよな。
そしてなし崩しに電話番号を交換する事になってしまったのだ。
……いいけどな、別に。電話番号を交換するくらい。
幾月は微妙に気にくわない相手だが、だからといってこの男の連絡先を知った程度でこっちにマイナスはない。
こうして、俺の携帯に登録されている電話番号が、一気に3人から5人に増える事になる。
そうして真田が着替えてくるのを待っている間、色々と話をするのだが……ふと、俺はBe blue Vの一件を思い出す。
桐条達と協力関係になった以上、Be blue Vの件……具体的には金の延べ棒を置いて、指輪とか腕輪を勝手に持ってきた件を知らせておくべきだろう。
「あー……桐条。Be blue Vって店、知ってるよな?」
「うん? ああ、勿論。うちから技術を得て特殊な能力を持つアクセサリーを……待て。アルマー、お前もしかして……」
途中で何かに気が付いたように俺の方を見る桐条。
そんな桐条を見ながら、俺は乾いた笑みを浮かべつつ口を開く。
「あー、実はだな。Be blue Vに忍び込ませて貰った。ただ、指輪とか腕輪を盗んできた訳じゃないぞ? 数百万円分の金の延べ棒を置いてきたんだ。店に損はさせていない」
「……やっぱりお前だったのか、全く。何だってそんな真似をした……というのは、別に聞かなくてもいいか」
「ああ、そうして貰えると助かる」
まさか、自分達が俺みたいな存在に襲われるとは、思っていなかったのだろう。
桐条にとって、俺からの言葉は色々と予想外だったに違いない。
もっとも、置いてきたのは金の延べ棒だ。少なくても店に被害を与えている訳ではない。
……まぁ、誰とも知らない相手に侵入されたのだから、その時点で被害を受けているのだろうが。
金銭的な被害ではなく、俺に侵入された事による精神的な被害が。
「向こうの店には連絡を入れておいてくれ。こっちも後で一応顔を出しにいって謝りに行くつもりではあるが」
「……そうしてくれ」
しみじみと呟く桐条の言葉に、俺は肩を竦めてから口を開く。
「色々と
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