第23話 英雄との出会いと暗躍する陰
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いゼノ。まだ酒は飲むな」
「まあまあ、そう固い事言わんで、な?唯の景気づけやって」
途中で合流した西風の旅団の皆も混ざり結構大規模なパーティーになってきてる。人数が多すぎるから警察署から許可を貰い、オスカーの幼馴染が経営しているパン屋にある外のスペースを使うことになった。近所の人たちも集まってるし凄い事になりそうだ。
「これはティオもビックリするだろうな」
「しかし集まり過ぎじゃないか、これは……」
「まあ偶にはこういうのもいいだろう」
「俺まで参加していいのだろうか?」
「無礼講だって、旦那も楽しめよ」
アリオスさんはあまりの人数に少し呆れていたがガイさんとセルゲイさんは笑っていた。あとさっき別れたカシウスさんも来ていた。部外者だから遠慮しようとしたらしいが団長が無理に連れてきたようだ。
パーティーの準備が大体終わり後はロイドとティオを待つだけとなった。ロイドには既にこのことを話しているので知らないのはティオだけだ。
「ロイド兄さん、どうして私の目を隠すんですか?」
「いや、実はティオにプレゼントがあるんだけどビックリさせたいからちょっと我慢してくれないか?」
「そうなんですか?楽しみです」
おっとロイド達が戻ってきた。ティオに目隠しをして抱っこしながらこちらに歩いてくる。そしてティオを指定した場所に座らせて目隠しを外して皆がクラッカーを鳴らした。
「「「「「ようこそ、クロスベルへ!!!」」」」」
ティオは一瞬ポカンとした表情を浮かべたが皆が自分の事を祝ってくれたのを理解したのか涙を流しながら笑った。
「皆さん……ありがとうございます」
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side:??
クロスベルから離れた湿原地帯に二つの影が何処かに向かい疾走していた。
「ヨアヒム様、教団は恐らく壊滅しました。残党も殆どやられて襲撃を受けなかったロッジも『結社』や『教会』の奴らにあらかた潰されてしまったようです」
「構わんさ。私さえいればグノーシスを完成させることなど容易い。まあしばらくはおとなしくしている必要があるがその間に新しい隠れ蓑でも探すとしよう」
「自分が所属していた組織が潰れても顔色一つ変えないとは……貴方はやはり狂っていますね」
「ふっ、見損なったかい?」
「いいえ、自分が仕えるのはヨアヒム様唯御一人だけです。何処までもお供致しましょう」
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「これでお終いね」
ゼムリア大陸の何処かにある教団のロッジ、そこに血塗れになった少女が大きな鎌を持って立っていた。少女の周りには教団の戦闘員
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