第23話 英雄との出会いと暗躍する陰
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聖』の実力……!何て強さだ!」
「ん、チート過ぎ……」
たった一撃で僕もフィーもフラフラになるほど追い詰められてしまった。全く底が見えない、剣聖……どれだけの鍛錬を積めばこんな強くなれるのだろうか……
「大丈夫か?一応手加減はしたんだが……」
「あれで手加減とか……本当にチート過ぎ……」
カシウスさんの言葉にフィーはジト目でため息をつく。確かにあれで手加減してたら本気出したらどうなるんだろうと思ってしまう。
「リィンもフィーもその年で大した実力だ。中々に修羅場を潜り抜けているようだな」
「いえカシウスさんに比べればまだまだですよ」
「でもカシウスの攻撃、一見軽そうで凄く重かった。あれ、どうやってやったの?」
フィーが僕も気になってることを聞いてくれた。
「あれは回転を利用して威力を上げているんだ」
「回転……ですか?」
「ああ、俺が八葉一刀で皆伝したのは『螺旋』の型と呼ばれる物だ。そもそも回転力は全ての武術でも使われる基本の一つでもある。様々な応用が使われるほど武術の世界では知れ渡った技術だ」
「回転……そういえば老師から手ほどきを受けた時、回転について話を聞いたことがあります。結局時間が無くて八の型以外は習えませんでしたが……」
「そうなのか?先ほど六の型に通ずる孤影斬を使っていたが……」
「あれは老師に見せて頂いた技を記憶を頼りにして再現しただけです」
「ほう、それは……(見ただけであそこまでの形に持っていくとは……もしかすると彼こそが先生が望んでいた者なのかもしれんな)」
うん?カシウスさんがジッと俺を見ているがどうしたんだろうか?
「まあとにかく君たちなら直に理解できるだろう、いつかより強くなった君たちと手合わせをしたいものだ」
「はい、その時はよろしくお願いします」
「ん、次は必ず一撃入れて見せる」
「ああ、楽しみにしていよう」
カシウスさんとの戦いは僕たちに大きな影響を与えてくれた。これでまた一歩強くなれたような気がした。
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カシウスさんと別れた僕たちは団長とガイさんも一緒に買い物をしてベルハイムに向かっていた。
教団の件もあらかた片付いたようでもうすぐこの街ともお別れになってしまうらしい。なのでティオがバニングス家の一員になった記念も兼ねてパーティーをすることになった。
今はロイドがティオを外に連れ出してるのでこちらに来ていたウェンディとオスカーも加えて準備をしている最中だ。
「飾りつけはこんな物かしら?」
「ウチから出来立てのパンを持ってきたぞー」
「マリアナさん、パスタの出来はどうかしら?」
「うん、完璧ね」
「お
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