第23話 英雄との出会いと暗躍する陰
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くれた。
「わたしももっと強くなりたい、だから団長クラスの実力者であるカシウスとの戦いは絶好の機会だと思う。だからわたしが頼んだ」
「フィー……」
フィーは覚悟を秘めた目で僕をジッと見てきた。これは何を言っても聞かないな。
「はっはっは!いい目をしているな、フィー。若者の決意を秘めた姿はやはり素晴らしい物だ。リィン、君はどうなんだ?俺に挑む覚悟はあるか?」
……覚悟か、そんなものはとっくに出来ている。レンを取り戻すと決意した……いやエレナを失ったあの日から……
「……その答えは言葉ではなく自らの実力を持って伝えさせてもらいます」
僕も刀を抜きカシウスさんと対峙する。
「その意気はよし!ならば俺も人生の先輩として君たちの壁となろう!その覚悟が本物ならば俺を乗り超えて見せろ、リィン・クラウゼル!フィー・クラウゼル!」
闘気を纏いながらカシウスさんがこちらに向かってくる、僕とフィーも武器を構えてカシウスさんに向かった。
「『孤影斬』!!」
僕はカシウスさんの間合いに入る前に飛ぶ斬撃をカシウスさんに放つ、だがカシウスさんはスタッフを横に振るい斬撃を打ち消した。
「そこ!」
その隙にフィーがカシウスさんの懐に潜り込み攻撃を仕掛ける。だがカシウスさんはスタッフを巧みに使いフィーの攻撃を全てさばいていく。
「はあっ!!」
そしてスタッフの突きをフィーの腹に当ててフィーを遠ざける。追撃しようとしたカシウスさんを僕は死角から切りかかった。カシウスさんはそれを防御して僕に素早い突きを放ってくる。
「ぐっ、何だ?一撃が凄く重い……!!」
刀で受け流そうとするが攻撃が余りにも重く受け流すどころか防御するだけで精いっぱいだ。
「リィン!」
そこに先ほど突き飛ばされたフィーが援護に来てくれた。背後から来るフィーに対応するため僕への攻撃が緩くなる。
「今だ、『時雨連撃』!!」
「『リミットサイクロン』!!
僕は『時雨』を連続で放つクラフトを、フィーは怒涛の斬撃を放つクラフトを同時に放った。
フィーの『リミットサイクロン』は本来は銃弾も使うクラフトだが僕がカシウスさんの近くにいるので斬撃をメインに放っている。前後から放たれるこの連続攻撃、普通の猟兵相手ならカタが付くはずだが……
「そ、そんな……!?」
「……信じられない」
カシウスさんはまるで舞を踊るかのように回転しながら僕たちの攻撃を全て受け流していた。
「『裂甲断』!!」
そしてカシウスさんが放った一撃で僕とフィーは大きく吹き飛ばされる。
「こ、これが『剣
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