第23話 英雄との出会いと暗躍する陰
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シウスさんと打ち解けた。
「分かりました。じゃあ僕の事もリィンと呼んでください」
「うん、よろしくなリィン」
ふう、さっきまで緊張してたけどカシウスさんのお蔭で落ち着けた。もっと厳格な人物かと思ってたけど実際に話してみるととても気さくな人だと分かったよ。
「ところでカシウスさんはどうして僕たちに会いに来られたんですか?まだ教団の件でお忙しいのでは……」
「ああ、俺が君たちに会いに来たのは謝罪が言いたかったんだ。特にリィン、君にね」
「謝罪……ですか?」
「ああ、君が教団に捕らえられ非道な実験を受けていたという事は既に知っている。我々がふがいないばかりに多くの命を失わせてしまった。本当にすまない」
カシウスさんは僕に頭を下げる。まさかS級遊撃士に頭を下げられるなんて思わなかった。
「……カシウスさん、頭を上げてください。悪いのは教団です、寧ろ貴方方は教団をやっつけてくれたじゃないですか。それに団長や僕たちが作戦に参加できるように取り計らってくれたのもカシウスさんだって聞いてます。貴方に感謝はすれど恨むなんてことは出来ません。僕の方こそお礼を言わせてください、本当にありがとうございました」
そう言って僕はカシウスさんに頭を下げた。
「ありがとう、リィン。そういえば君は大切な人と離れ離れになってしまったと聞く。お詫びという訳ではないが俺もギルドを経由して情報を集めてみよう」
「本当ですか!?カシウスさん、お願いします、どうか力を貸してください!」
「ああ、出来る限りの事はしよう。約束する」
探し物をする事に関しては遊撃士は猟兵より優れている。これならレンを見つけられる可能性が大きくなるかもしれない。
「良かったね、リィン」
「カシウスの旦那ならかなりの情報が集まるはずだ、強力な助っ人が出来たな」
「はい!」
良かった、これで希望が生まれた!レン、待っていてくれ。必ず君を見つけて見せるから!
−−−−−−−−−
ーーーーーー
ーーー
「えっと、これはどういう事でしょうか……」
今僕は東クロスベル街道でスタッフを構えるカシウスさんと対峙していた。しかも隣にはフィーもいて双銃剣を構えていた。一体どうしてこうなったんだ?
「あのカシウスさん、これは一体どういう状況なんでしょうか?」
「いきなりですまないな、君がユン老師から教えを受けたとルトガー殿から聞いたので兄弟子として君の強さを見てみたくなったので折角の機会だし手合わせをお願いしたい。駄目かな?」
「いえ僕としては寧ろ嬉しいくらいなんですけどどうしてフィーまで?」
「ん、わたしがお願いした」
僕の疑問にフィーが答えて
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