第23話 英雄との出会いと暗躍する陰
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いからロイドには寂しい思いをさせてしまっている。でもリィン達と出会ってからロイドはとても楽しそうだ。次はいつ遊びに来てくれるかなっていつも俺に言ってくるんだぜ」
「そうですか……何か照れくさいです」
「ん…ロイドもティオも友達だから…」
「これからもよろしくしてやってくれ」
「はい、勿論です」
そんな会話をしているとクロスベル警察署に到着した。ガイさんに案内されてついたのは警察署の会議室に着いた。
「えっとこちらにいらっしゃるんですか?僕たちに会いたいっていう人はもしかして警察の関係者なんですか?」
「いや違う、その人は遊撃士だ。本来は警察関係者しかはいれないんだが今回の作戦の指揮を取った人だからここにいるんだ」
「それって……」
まさかと思いながらも会議室の扉を開けるとそこにいたのは団長だった。
「よおリィン、フィー、久しぶりだな」
「あ、団長!お久しぶりです!」
「ん…元気そうで何より」
団長たちはこの半年間教団の残党狩りをしていた。様子は見に来てくれていたが頻繁に来れる訳じゃないのでこうして会うのは一月ぶりになる。
「もしかして僕たちに会いたいっていう人は団長だったんですか?あれ、でも遊撃士だって聞いたけど…」
「ははっ、そりゃ俺じゃねえよ。お前らに会いたがってる人はこの人だ」
団長が視線を向けた先を見ると口元に髭を生やした茶髪の男性が立っていた。顔つきは優しく一見穏やかな人物に見えるがその佇まいには一切の隙が無い。そこにいるだけで圧倒的な存在感を出している。かつて出会った『光の剣匠』と対峙しているかのような緊張感が僕に走った。
「貴方は……」
「君がリィン君にフィー君かな?俺はカシウス・ブライト。リベール王国所属の遊撃士だ。気楽にカシウスとでも呼んでくれ」
カシウス・ブライト……!リベール王国が誇る英雄で大陸に四人しかいないS級遊撃士の一人、そしてあのアリオスさんと並ぶ八葉一刀流の免許皆伝者にして『剣聖』と呼ばれる人物……実際に会ってみるとここまで凄い人がいるのかと思ってしまった。
「は、は、初めまして……僕、リィン・クラウゼルと言います…その、えっと……」
「おいおい、何緊張してるんだよ」
一応僕もユン老師から八葉一刀流の稽古を受けてますから兄弟子にも当たる人だから緊張するなっていうほうが無理ですよ……
「ははは、そんなに緊張しなくてもいいさ。剣聖やS級遊撃士と呼ばれていても俺自身はしがないオジサンでしかない。だから変に意識しなくても大丈夫だ」
「ん……よろしく、カシウス。わたしはフィーでいいよ」
「ああよろしくな、フィー」
フィーも最初は緊張していたのか表情が強張っていたが直にカ
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