暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第38話 『絨毯の上で』
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「……もしかしたら」
「エリオ、どうかした?」
「もしかして、コタロウさん……」
と、フォークに目を落とす。
「筋肉痛で動けないんじゃ……」
『……あ』
△▽△▽△▽△▽△▽
「ネコさーん」
「いますかー?」
「私です、シャマルです」
スバルがコタロウの部屋の前のブザーを押すが、向こうの反応は見られなかった。リインとシャマルが次に続いてもすぐに返答はなかった。
「強制的に開けちゃいますか?」
ぎゅぎゅっとスバルは拳を握ってシャマルたちをみると『それはさすがに』と断られた。ティアナは呆れ、コタロウの夕食を持つエリオとキャロは苦笑いをしている。そんなやりとりをしていると、
「……シャマル、主任医務官?」
遅れて返答があった。
「あ、コタロウさん」
「医務室に行かずに申し訳ありません、う、く、遅れる連絡もせ、ず」
言葉一つ一つ搾り出している話し方だ。
「だ、大丈夫ですか!?」
「問題、ありません。疲労による筋肉痛です」
案の定、筋肉痛で身体が動かなかったようである。
「食後すぐに、む、向かうご予定でした」
「い、いいですから! 今すぐ開けてください!」
「……はい」
ドアがスライドする。
「すぐ診ますね」
『――っ!?』
フェイトとの模擬戦のときにコタロウの身体を見ているシャマルは右手を支えに何とか立っている上半身裸の彼を見ても動揺することなく、すぐに彼を支えてベッドへ促すが、スバルとティアナは彼の姿を見て動揺を隠せなかった。リイン、エリオとキャロは一度見たことがあるので耐性はあったが、やはり左肩から先の無い姿を見て少し心を揺らした。
「て、手伝います!」
「ネコさん大丈夫ですか?」
スバルとティアナはすぐに頭を振り両脇から彼の身体を支えようとする。ティアナは一瞬彼の左肩を間近に見たことで気後れしまったが心を据えて肩の下に手を入れて支持した。
ぼすっとベッドにうつ伏せにさせるとシャマルは目を閉じて魔力を手に脚から後頭部までゆっくりかざし身体状況を確認した。スバルにタオルを用意させる。
「……外傷はないわ」
「なんだ〜、コタロウさん大げさだなぁ」
みんなに伝えると安堵の息を吐き、場が和んだ。以前と同じように筋肉疲労のみのようである。
しかし、シャマルは一度は顔を緩めるも戻ってきたスバルの言葉に表情を戻した。
(そう、大げさだけど、全身は動けないほど疲労しているのは事実。多分、前回も同じ……)
持ってきたタオルをかけながら、今度は触診にきりかえて思考
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