暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第38話 『絨毯の上で』
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寄せ、そしてそのまま強制的に伏せさせた。
「傘、飛べ!――うにゃ!?」
そういった瞬間に警戒していなければ立っていられない速度で垂直に急上昇する。
「テスタロッサ・ハラオウン執務官」
「ぅぅ……」
「……?」
フェイトはもちろん上昇加速度に驚いたが、それ以上に突然引き寄せられたことと、今現在目と鼻の先にいる彼と目が合ったことに動揺を隠せなかった。だが、一方のコタロウは自分の言葉に彼女が反応しないことを不思議に思うも、早急にはやてに助言をしなければならないため、
「テスタロッサ・ハラオウン執務官」
「ひぅっ……」
今度は耳元で低い声で呼ぶことにした。耳の構造上音程が高いものより、低いほうが届きやすいためだ。フェイトが耳を赤くするほど顔を赤らめるなかさらに彼は続ける。
「しっかりと、掴まってください」
「は、ゃい」
それを聞いたフェイトも彼の腰に手をまわそうとすると、彼に手をとられ絨毯を掴むように移動させられた。
「……え?」
掴んだことをコタロウが確認すると、未だに制御をとれずにいるはやてのところに行くために素足になり絨毯を足の裏で掴み立ち上がる。術者はある程度風や衝撃を無意識下でも防護さるため、はやては急加速のみに驚いているようだ。
「八神二等陸佐」
「は、はい」
「失礼します」
そういうと彼女の握っている柄を上から掴む。
「落ち着いてください」
「あ、うん」
握られて子どものようにはやては頷く。
「先ほども言いましたが、大切なのはイメージです。遮蔽物は周りにないため目を閉じても構いません。しっかりとイメージしてください。どのように飛びたいのか、何人で乗っているか、具体的な体感速度が分からなくても問題ありません。まわりの風景はどのように移動しているかで十分です。より細かに鮮明にイメージしてください」
「う、うん。わかった。イメージやな」
そういわれ、高揚からの短絡的なものから細かにイメージを再構築しなおす。人数を意識するとフェイトやコタロウに襲う負荷がなくなり、周りを意識すると速度もはやてのイメージ通りの速度になる。
「こ、こうか?」
「はい。テスタロッサ・ハラオウン執務官も起き上がれると思います」
「え?……あ、フェイトちゃん、ごめん……」
「う、うん。大丈夫」と、ゆっくりと立ち上がる。
「フェイトちゃん、具合悪い? 顔が少し赤いような……」
「だ、大丈夫だよ? はやての方こそ大丈夫?」
その後、フェイトが「……あ」と声を漏らすので、彼女の視線の先に目線を送ると。
「……」
きゅっと柄を持っているはやての手にはコタ
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