第二章
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すずは鶴橋駅の下の商店街を巡った時にだ、友人達にこんなことを言った。
「ここちょっと油断したら大変ね」
「物凄く入り組んでてね」
「お店も人も多くて」
「迷っちゃうわね」
「そうなるわね」
「ええ、ここで迷ったら」
それこそとだ、すずは乾物や日用品を売っている店達を見て回りながらそのうえで友人達に話した。
「大変ね」
「そうよね」
「私達はここには行ったことあるからわかるけれど」
「若し何も知らないで入ればね」
「絶対に迷うわね」
「そうなるわよね」
「そうよね、区画的にはそんなに広い筈はないのに」
鶴橋駅の下に限られているからだ。
「けれどね」
「それでもね」
「お店は多くて道がとにかく入り組んでいて」
「本当に迷路だから」
「迷うと大変よ」
「色々面白いものも売ってるけれどね」
「油断できないわね」
「そうよね、けれど歩いていて楽しいわね」
迷路好きの鈴は笑ってこうも言った。
「ここはね」
「そうね、じゃあね」
「ここを巡って後はね」
「商店街出てそしてよね」
「スーパー銭湯行くのよね」
「商店街を出たところの」
「そうしましょう、何でも結構いいスーパー銭湯だから」
それでというのだ。
「だからね」
「この商店街を巡った後はね」
「お風呂に入ってすっきり」
「そうして帰りましょう」
皆で話してそうしてだった。
すずは友人達と共に商店街を巡って楽しんだ、最後のスーパー銭湯もだ。この日は鶴橋の迷路を楽しみ。
天下茶屋も行き梅田の地下もだ、他には此花も住吉も東成もだった。とかく大阪の街は多くの場所が複雑に入り組んでいて。
すずはこの日は友人達と共になんばパークスの中にいたがここでもこうしたことを言った。
「ここも凄いわね」
「一階一階がね」
「何か入り組んでるわね」
「お店が多いだけじゃなくて」
「他の百貨店みたいなビルとまた違ってね」
「そんな感じなのよね」
「何かマップ観てても」
それぞれの階のとだ、すずは今は六階にいるがその六階のバイキングの中華料理店の中で友人達に中華料理を食べながら話していた。
「迷うわよね」
「そうそう、この六階も他の階もね」
「下手したらここ何階?ってなるし」
「何でなんばパークスも入り組んでるのかしら」
「あとハイハイタウンも結構よね」
「あそこも地下とかね」
上本町のそのビルもというのだ。
「結構入り組んでて」
「ややこしいわね」
「上本町の街自体もね」
「お寺のところとか」
「というか何でなのかしら」
首を傾げさせてだ、こうも言ったすずだった。
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