第33話
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「メンフィル皇族専属侍女長並びに執事長の給料は毎月80万ミラで、年1回にある特別賞与は400万ミラよ。」
「ま、毎月80万ミラに加えてボーナスが400万ミラ!?ラインフォルトグループでもそんな高給取りは母様くらいですよ!?」
「一月が80万ミラだったら、ボーナスも含めれば1年で1500万ミラ近くを稼いでいるという事になるよね……?」
「1500万ミラもあったら、家も普通に買える値段だぞ……」
レンの答えを聞いたアリサは驚き、トワは表情を引き攣らせ、マキアスは疲れた表情で呟いた。
「う、羨ましい……!あたしの給料の3倍以上はあるじゃない!しかもボーナスは400万ってもらいすぎよ!あたしでも毎月25万ミラでボーナスは70万ミラなのに……!」
「サラの場合はむしろ貰いすぎ。」
「全くだな。給料泥棒と言ってもおかしくないくらい仕事をサボっているからな。」
「ふふっ、それどころか今までの問題行動によって”減給”がなかった事実の方が不思議なくらいかと思いますわ♪」
「なんですってぇ〜?」
悔しがっている様子の自分に対して答えたフィーとユーシス、シャロンの指摘を聞いたサラはジト目になって3人を睨み
「というかサラの場合、大方飲み代で全て消えていっているんでしょうね……」
「え、えっと……シェラ先輩がそれを言いますか?」
「あたしより遥かに酒好きなあんたにだけはそれを言われる筋合いはないわよ!」
呆れた表情で指摘したシェラザードの指摘を聞いたアネラスが冷や汗をかいている中、サラは反論し、その様子にアリサ達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「ハハ……エリゼ君の例を考えれば、我々エレボニアもメンフィルを見習って、皇族御付きの使用人達の待遇を良くすると同時に皇族御付きの使用人に求められる条件を上げたいけど、エレボニアでは難しいだろうね……」
「はい……帝国貴族の方達が知れば、猛反発するでしょうし……本来エレボニアでアルノール皇家に対して最も忠誠が篤くあるべきであった”四大名門”が反旗を翻したのですから、わたくし達はともかく、周りの方々はメンフィル帝国のように皇族御付きの使用人達をそこまで信用する事は難しいでしょうね……」
「殿下……」
「……ッ……!」
疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子の意見にアルフィン皇女は複雑そうな表情で同意し、二人の様子をラウラは心配そうな表情で見つめ、ユーシスは辛そうな表情で唇を噛みしめた。
「―――さてと。話を戻すけど……………――――Z組のみんなはレン達”特務部隊”の指揮下に入る事に決めたようだから、改めてよろしくね♪」
「へ………」
「どうしてその事までレン皇女殿下はご存知なんですか……?
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