ペルソナ3
1829話
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こうする理由がある訳ではない。
そうである以上、今すぐどうこうする必要もないだろう。
もし何か妙な動きをしようとすれば、その時にどうにかすればいいだけの話なのだから。
「さて、じゃあそろそろ模擬戦を始めるとするか」
その言葉に、リングの上で身体を動かしていた真田が動きを止め、こちらに視線を向けてくる。
「待ってたぞ。さあ、やろう」
闘争心に満ちた視線をこちらに送ってくる真田。
そんな真田の様子に、改めて荒垣から視線を送られつつ、俺はリングの上に上がる。
お互いに1m程の距離を置いて向き合う。
真田はボクシングの格好……トランクスに顔を守るヘッドギアだったか? それを身につけている。
ただし、グローブではなく素手だ。
「お互いに相手に致命傷を与える以外は何でもありだ。……ただ、何でもありでも、魔法とかそういうのは抜きで、あくまでも物理攻撃のみ。いいか?」
俺の言葉に、真田は小さく頷く。
自分で言っておいてなんだが、魔法とか武器とか禁止の何でもありってのは、どうなんだろうな。妙にルールの厳しい何でもありだが。
けど、まさか真田を相手に混沌精霊としての力を使って炎獣とかそういうのを使う訳にもいかないし、銃火器を使う訳にもいかない。ましてや、ゲイ・ボルグを使おうものなら、真田は即死してしまう可能性すらあった。
一応ネギま世界の魔法薬はあるから心配はいらないが……使わなくてもいいのであれば、使わない方がいい。
「荒垣、合図を頼む」
「俺かよ?」
俺の言葉に、荒垣は不機嫌そうに言いながらもゴングの置いてある場所に行き……やがて、ゴングの音が周囲に響くと同時に、真田が前に……俺の方に向かって距離を詰めるのだった。
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