暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
お堅い教官に女殺しを・1
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
シピ》

・ブランデー:30ml

・クレーム・ド・カカオ(ブラウン):15ml

・生クリーム:15ml


 まずはこいつ、女性が好む甘口カクテルの定番『アレキサンダー』。イギリスの皇太子妃であるアレクサンドラがその名前の由来で、アレキサンダー大王ではない。作り方は簡単、3つの材料全てをシェイカーに入れてシェークするだけ。カクテルグラスに注げば出来上がり。

「さぁ、乾杯しよう」

「は、はい……」

 グラスを軽くぶつけ合うと、甲高い音が室内に響く。神通も恐る恐るグラスに口を付けたが、一口飲んでその目を見開いた。

「あ、甘くて美味しい……」

「だろ?」

 クレーム・ド・カカオと生クリームを混ぜ合わせる事でクリーミーなチョコレートのような味わいになる。そこにブランデーが加わる事で、お酒を包んだチョコレート菓子……チョコレートボンボンのような味わいとなって大変に飲みやすいのが『アレキサンダー』の特徴だ。しかしアルコール度数は高めなのでレディーキラーカクテルの定番とも言われてたりする。

 お次はちと珍しいリキュールを使ってみるか。俺が取り出したのは緑色のガラスの角瓶。ラベルには十字架と鹿の首が描かれている。中々国内では見かけないデザインの瓶だ。蓋を開けると、薬膳酒のように複雑な物が混ざりあった香りが漂ってくる。

「珍しい香りのお酒ですね……?」

「あぁ、こいつはドイツのリキュールでな。名前を『イェーガーマイスター』……直訳すると狩りの名人、てトコか」

 こいつはなんと言っても入っているハーブやスパイスの種類がスゴい。ミントやアニス等、有名なのからマイナーな物まで56種類も香りや風味付けの為に加えられている。そしてその全てが絶妙なバランスで、変な味に感じない。

「そしてコイツを美味しく飲むなら、オレンジ割りが一番なんだが……今回はちょいとアレンジでな」

《イェーガーオレンジのレシピ》

・イェーガーマイスター:45ml

・オレンジジュース:60ml


 イェーガーオレンジの作り方も至って単純。氷を入れたグラスにオレンジジュースを注ぎ、その上にイェーガーマイスターを混ざらないように浮かべるだけ。飲む時に混じり合うようにという気遣いだな。しかし今回はオレ流アレンジ。オレンジジュースではなく、ミカンの絞り汁で割るぞ。ミカンが無ければポンジュースとかでもOKだ。

「凄く不思議な感じです……ミカンとこんなに合うなんて」

「オレンジジュースよりもミカンが甘いからな。その分飲みやすいのさ」

 まだ神通は素面だな……ガンガンいこう。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ