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流星のロックマン STARDUST BEGINS
精神の奥底
69 希望の末路
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っと」
「ミヤさんや真面目に頑張って生きてる人たちの居場所を守るため」
「そして私やアイリスさん、そして自分の帰る場所を守るため…ですか?」

「そんな藁にもすがる思いで戦っていたのに、それをValkyrieでもなければディーラーでもなく、よりによって街の住人に全否定するような仕打ちを受けたのだから……それは堪えたことでしょう」

ハートレスはゆっくりと椅子にもたれ掛かった。
その様子はかなり珍しいものだった。
ハートレスは基本的に他人事は何処まで行っても他人事だ。
だがここまで誰かのことで明らかに肩を落としている。

「シンクロ能力を持っているっていうことは、多くのものを感じ取れる反面、心と身体が普通の人間以上にリンクしているのよ。だから心へのダメージが身体にも出やすい。でも身体が遂に限界に来た」
「それじゃあ……」
「これ以上の身体へのダメージを回避するには、心と身体を分離すること。具体的には脳からの神経伝達物質の活動が極端に抑えられている、つまり脳から何の司令も出されていない状態」
「だったら動けないし、意識を取り戻すことも……」
「そしてその副産物として、自分で動くことができず、食事を摂ることもできなくなった身体はそれでも可能な限り生き延びようと酸素と栄養の消費や活動を極端に減らした。その結果、体温も下がったし、上げる必要性も無くなったってこと」

「どうしたらいいの!?」

メリーは大声を上げた。
いつもの丁寧語など忘れ、10歳前後の1人の少女に戻った。
怒りにも近い感情を爆発させているが、ぶつける相手がいるわけでもない。
強いて言えばデンサンシティという街が憎いが、憎んだところで彩斗が目を覚ますとも思えない。
泣きそうなのを必至に抑えながら、安らかな顔で眠る彩斗の方を見る。

「私はこの状態になった人間を1人、知ってる」

ハートレスは明らかにいつもと違う様子だが、平然を装いながら口にした。

「その人は……どうなったの?」
「眠り続けているわ。もう7年?いや8年以上も」

その一言がその場にいた全員から希望を奪った。
しかしアイリスだけは違った。
メリーが絶望に打ちひしがれて泣き続ける中、心の何処かで彩斗が戻ってくるような気がしていた。
今のハートレスの話が理解できなかったわけではない。
完全に理解した上で尚、彩斗が再び普段は見せない屈託の無い笑顔を見せてくれると信じていた。
トラッシュを含めても、恐らくここにいる者の中で一番付き合いの短いはずなのに、アイリス自身も不思議だった。
それだけ出会ってから僅か数日が彩斗という人間を知るには濃厚過ぎたのだろう。
確かに彩斗は年相応の純粋さを持った繊細な少年だ。
しかし同時に芯の強さを兼ね備えている。
父親の厳しさも母親の
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