第四話
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「…………………………(絶句)。」
…………この女の子には恥じらいと言うものはないのかよないんだなふざけんじゃねぇよこんちくしょう。
いやね?沙紀って何時間か前に俺が言った通りなかなか、と言うかかなり可愛いほうだ。そんな女の子からデートの誘い。普通なら嬉しい。
ただし、相手は神谷 沙紀。何してくるか分かったもんじゃない。
そんなわけで、可能であれば、お断りしたい。
可能であれば、な。
…………無理に決まっている。
この結論に到るまで、およそ十秒。
「…………何処にだ?」
結局、諦めるように言葉を吐く俺。こいつはこういう奴だ。早いとこなれた方がいい。
どうせこれから散々振り回されることになるんだろうしな。
「うんうん、素直でよろしい。それじゃ、買い出しに行こうか。」
沙紀はそう言いながら立ちあがり、部屋の入り口まで移動していた。
…………買い出し?
「えっと、何を?」
ビクビク、とまでは行かないが若干怯えている俺。さすがに犯罪とか、アブナイこととかはしないだろう。多分恐らく願わくば。
「生活用品一式かな。ここに受かるとは思ってなかったから、まだまだ買うもの多いからねー。」
それを聞いてホッと胸を撫で下ろす俺。良かった、マトモな内容だ。まぁ、荷物持ち位なら手伝ってやろう。
「ホントは『言霊』で取り出してもいいんだけど…………あれはチート過ぎるからねぇ。できる限り温存したいんだよ。」
なんだその『コトダマ』って。どんな漢字か分からないけど、絶対危ない奴だよね。
「取り合えず、シングルのひとつと、百五十リットル位のと、IHは…………流石に厳しいか。『言霊』使おう。」
…………うん?
「待って、シングル?」
シングルってなんだよ。いや、他の二つも明らかにおかしいけども。
「あー、人増えるかもだし、二段にするかな。」
は?二段?
「あのー、沙紀さん?何を買おうとしているんですか?」
俺は怖くなってきて、恐る恐る沙紀に聞いた。
「えっと、ベッドと冷蔵庫とIHとレンジとかかな。」
「…………………………(絶句)。」
本日二度目の絶句。流石に顎が外れるんじゃないかと思うほど口を開いてしまった。
「…………まておい、お前の部屋にはそんなものまでないかよ。」
俺は相変わらず笑っている沙紀にそう言った。流石にその辺は親御さんが買ってる、もしくは借りた部屋にあるはずだ。
「いや?そもそもアパートとか借りてないし。」
「……………………はい?」
アパートを借りていない?
「いや、で
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