第三十四話
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いと言うのは以下略。いつもなら止めてくれる時雨も使い物にならない。回りではオッサン達がヒューヒュー言ってる。
しかし、次の瞬間、俺達は静かにならざるを得なかった。
「…………どーゆーこった?なぁ、千尋ォ。」
隣の木曾さんが、それはもう恐ろしい位ドスを効かせた声を出したわけで。ほろ酔い気分も一発で消し飛んだ。
天龍と時雨は気にせず爆笑してたが。後で覚えとけよテメェら。
「なぁ、千尋。お前、天龍とそんな関係だったのか?あぁ?」
木曾はこちらを睨んだまま、唸るように言った。あ、こいつもすっかり酔ってたんだ。いつもなら爆笑してるところだ。気付くのが遅かった。
しかし、やはり以下略。
「オレの裸を見たくせに、他の女に手ェ出そうたぁいい度胸じゃねぇかよ。あぁ?」
何を口走るか分かったもんじゃない。(第十七、八話参照)
「あぁん?テメェら、もうそんな仲なのかよ!?」
下着姿で驚く天龍。頼むから服を着てくれ。
「酷いよ二号。ボクというものがありながら………………。」
頼むから時雨は場を掻き回さないでくれ。余計に話がこんがらがる。
「もう!拓海くんは冬華と学校、どっちが大事なの!?」
テメェはいい加減にしやがれ。つーか拓海もいい加減諭せ。
「くー………………くー………………。」
こんなに回りが五月蠅いのに、春雨はずっと眠っていた。いやまぁ、あまり見せたい状況では無いからいいっちやぁいいけどさ。常識人がもう一人欲しかった。
つーかそもそも、酔ってるとはいえ、木曾がこんなことを言い出すとは思わなかった。
お陰でこっちの胃はズタボロだけどな!
…………泣きたい。つーか泣くぞ?
「えーっと…………取り合えず、飲む?」
俺は木曾を落ち着かせようと、俺がチェイサーとして飲んでた水が入ったグラスを渡した。
「……………………おう。」
グラスを受けとり、一気に飲み干した木曾。これで多少は落ち着いてくれるはず……………………。
少し間。
すると、木曾の顔がみるみるうちに赤くなっていった。え、俺水渡したよね?
すると、カウンターの向こうから鳳翔さんが慌てた様子で叫んだ。
「ちょっと、千尋くん!?それってスピリタスが入ってたグラスよ!?」
「なんでんなもんがここにあるんだよ!!」
スピリタスとは、世界で一番度数の強い酒。そのアルコール度数は驚異の九十六パーセント。味とかあるのだろうか。
しかし、そ
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