第十一幕:ふたつの虹と太陽と
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時崎「凪咲さんは?」
七夏「お母さんは、先に頂いてます。お心遣い、ありがとうございます」
時崎「普段は一緒に食べないの?」
七夏「えっと、お客様が居る時は別々に頂いてます。お客様から声がかかった時に、二人とも食事中というのはちょっと・・・ですので」
時崎「なるほど。じゃあ、この前みたいに三人で食事は困るのかな?」
七夏「いえ、他にお客様が居なければ、大丈夫です」
七夏ちゃんのしっかりとした答えに、感心させられるばかりだ。
時崎「いただきます!」
七夏「いただきまーす☆」
時崎「ん・・・この目玉焼き美味しい!」
七夏「すみません・・・ちょっと失敗しちゃって・・・柚樹さんは、目玉焼きと玉子焼き、どっちが好きですか?」
時崎「どっちも好きだよ。でも、焼きたては目玉焼きで、冷めた場合は、玉子焼き・・・かな」
七夏「なるほど・・・分かります! 私も作り置きの場合は玉子焼きや、ダシ巻きの方が好みです!」
時崎「そうそう、目玉焼きを後で電子レンジで暖めると黄身がポンッ! って、破裂する事があるから」
七夏「くすっ☆ あ、ゆでたまごは、もっと危険かもです!」
時崎「いわゆる玉子爆弾ってやつだね」
七夏「そういう名前があるんですか?」
時崎「いや、なんとなく・・・」
七夏「ゆでたまごは、出来たては美味しくて、作り置きもできるから便利です!」
時崎「おでんに入れても美味しいよね」
七夏「はい☆」
時崎「で・・・おでんの中で、ゆでたまごを潰して、ダシを濁らせてしまう・・・と」
七夏「見た目はともかく、それはそれで美味しくなると思います!」
時崎「俺は、自分の皿の中で、先にゆでたまごを潰す事もあるけど」
七夏「くすっ☆」
・・・七夏ちゃんと、玉子料理の話題が弾む。お料理の話をする七夏ちゃんは、いつも以上に楽しそうだ。セブンリーフの事を話してた七夏ちゃんの笑顔と重なる。俺は今の七夏ちゃんの笑顔を、普通で自然な事にしたいと思う。
凪咲「柚樹君。おはようございます!」
時崎「あ、凪咲さん! おはようございます!」
凪咲「七夏。お母さん、ちょっとお出掛けするから、お留守番お願いね。午前中には戻るから」
七夏「はい☆」
・・・朝食を済ませ、居間でのんびりとくつろぐ・・・七夏ちゃんは台所で食器を洗っているのだろうか、不規則だが心地よい音を奏でている・・・この一時が心地よい・・・。しかし、のんびりしている事が少し申し訳なく思えてきた。
??「おはよーございます!」
玄関から、大きく元気な声・・・この声は既に知っている・・・。俺は臨戦態勢に入り、先手を打つ事にする。
時崎「あ、天美さん! おはよう!」
心桜「お! お兄さん! 二度目まして! また会えたね!」
時崎「・・・・・」
心桜「ん? ど
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