SAO:7tr―黒白の切り札―
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を何回も繰り返す。脳がショートして爆発しそうなくらい速度を緩めるどころか斬るたびに速度を上げながら薙刀を振るい続ける。戦場に舞う真紅の刃は青い目の悪魔を命を確実に削り取った。
これが薙刀スキルの数少ない連撃技であり、最大技である『戦刃乱舞』。連続十二回攻撃。
「グオオオオオォォォォォ!!」
十二回目の一撃がクリーンヒットしてグリームアイズはよろめくもののすぐさま体勢を立て直して、斬馬刀を頭上から思いっきり振りかぶろうとしていた。
対する私は大技を使った反動であり硬直してしまい、今のままでは私は確実に一撃を食らうのは必然的だろう。
きっと重い一撃で最悪私のHPを全て削り取ってゲームオーバーになって現実世界の私も死んでしまうのだろうなぁ……。
それが嫌なんで私は“奥の手”を使わせてもらうことにする。
「キリカちゃん!」
アスナが叫んでくる。アスナからすれば、グリームアイズの攻撃を避けられないと思っているのだろう。敵からすれば絶好のチャンスだと思っているに違いない。
でも私はそれを覆す“スキル”を持っている。
私はスキル『絶対回避』を発動。
私はグリームアイズの勢い良く大きく振りかぶった斬馬刀を身体が勝手に動かされる様にタイミング良くギリギリ当たらない様に回避を成功させた。
普通だったらスキルの反動の硬直が邪魔して思うように動かない自分の体を『絶対回避』のおかげで自分を守ることを成功させた。
と同時に、私が回避したタイミングで後ろから一閃がグリームアイズの胴をえぐる様に叩き込んだ。
ドウセツは私が絶対に回避できると確信して、ドウセツも強烈なソードスキルの大技を発動させたのだ。事前に頼んでおいた『ジョーカー』も成功して短時間でグリームアイズのHPを削り取った。これで少しは兄も楽できるだろう。
一分でも良いとは言ったけど、後は兄に任せることしよう。
だから兄が用意した切り札みたいなもので、不利な状況を覆して来てよね!
「スイッチ!」
グリームアイズの振り回す斬馬刀に私は薙刀を衝突させる。大音響と共に私が後退すると敵も同じように後退する。
同時に兄が敵の距離を詰めるため前へと飛び込んできた。
グリームアイズは対象を私から兄へと変更。自慢の斬馬刀で大きく振りかぶる。兄はそれを想定する様に右手の見慣れた黒い剣で弾き返す。そして兄は間髪入れず左手を背に回した。するとそこから、見慣れないクリスタルの輝きが放つ様な剣を握っていた。そして抜きざまに一撃をグリームアイズに与える、兄は攻撃の手を緩めることなく今度は右手に持つ黒い剣で斬りつける。グリームアイズの体制が崩れたところを兄は全ての力を振り絞って強烈なラッシュを開始した。
それはまるで星屑が飛び散る様な剣さばき。右、左、右、そ
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