ターン79 鉄砲水と表裏の皇帝
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《インフィニティ》となる様を!」
握りしめた手を緩慢な動きで自身の腕に持っていき、今にも気を失いそうな中で自らのデッキを取り外す。どうにか掴んだそれを、自分を抱き起す翔に向けて差し出した。
「お兄さん、これは……?」
「翔、俺のデッキはお前に託す。次世代のサイバー流を見つけるのは俺ではない、ここからはお前の仕事だ。頼ん……だ、ぞ……」
それだけ言ったところでついに力尽きたのか、翔の手の中で気を失うカイザー。手の空いた僕が鮎川先生を呼びに行かなくちゃいけないんだろうけど……駄目だ。さすがに、今のデュエルで精神力を使い果たしたせいでこれ以上はちょっと動けそうにない。地面に大の字に倒れると、頭上には満天の星空が見える。
カイザーの掴もうとした新たな可能性の光も、この中のどこかにあるのだろうか。そんなことを考えながら、静かに意識を手放した。
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