ターン79 鉄砲水と表裏の皇帝
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ー:なし
魔法・罠:強欲なカケラ(1)
カイザー LP4000 手札:1
モンスター:鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン(攻・カノン)
多次元壊獣ラディアン(攻)
魔法・罠:サイバー・ダーク・カノン(鎧黒竜)
場:サイバーダーク・インフェルノ
「僕のターン、ドロー!」
引いたカードを見て、笑みがこぼれる。こんなギリギリの局面で駆けつけるだなんて、なかなか来るべき時ってものをわかってるじゃない。ここで来てくれるってことは、当然お膳立てもできてるんだよね?
「ドローを行ったことで強欲なカケラに2つ目のカウンターを乗せて、2つのカウンターが貯まったカケラの効果発動。このカードを墓地に送ることで、さらにカードを2枚引く!」
最後に引いたカード2枚を合わせ、僕の手札は計4枚。これだけあれば、まだ戦える!
「魔法カード、ハーピィの羽根箒を発動!相手フィールドの全ての魔法、そして罠カードを破壊する!これでサイバー・ダーク・カノンも破壊されて、サイバー・ダーク・ドラゴンの攻撃力はダウンする!」
「お兄さんの切り札が……」
鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン 攻3400→1800→1900
装備していた分の攻撃力が下がった反面自己強化の数値が上がるため、結果として攻撃力の低下は1500ポイント止まりで終わる。カノンの効果による1枚ドローも許してしまうが、それはもう必要経費として諦めるしかない。だがそこで、あることに気が付いた。ドロー効果を合わせても、今のカイザーの手札は2枚のはずだ。だが彼の手札は今、見間違えでなければ3枚存在する。
「サイバーダーク・インフェルノが相手により破壊された時、デッキから融合、またはフュージョンと名のつくカード1枚をサーチできる。サイバネティック・フュージョン・サポートを加えさせてもらった」
サイバネティック・フュージョン・サポート……忘れたくても忘れられない、機械族専用の融合召喚を墓地リソースで行えるようになる速攻魔法だ。首を振って不穏な予感を振り払い、目の前のサイバー・ダーク・ドラゴンに意識を集中する。
「相手フィールドの壊獣の存在に反応して、手札から粘糸壊獣クモグスを攻撃表示で特殊召喚して……さらに速攻魔法、帝王の烈旋!このターンのアドバンス召喚は、相手モンスター1体をリリースして行うことができる」
粘糸壊獣クモグス 攻2400
これで、準備はすべて整った。呼び出すは絶対不変、未来永劫の僕の切り札。
「クモグス、そしてラディアン!2体のモンスターをリリースして、アドバンス召喚!」
このデュエルが始まってからずっと押されっぱなしだった僕に残された、最後の反撃の狼煙。2体の壊獣の姿が霧に包まれて消えてゆき、その中央から一
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