ペルソナ3
1828話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
大まかに話が決まったが、まだ影時間が終わっていない事もあり、俺とゆかりはまだ寮の中で話をしていた。
ゆかりにとって桐条は色々と思うところがあるらしいのは間違いなかったが、それでもゆかりは桐条から何かを聞き出そうとしているのだろう。
桐条の方もそんなゆかりの思惑は理解しているのだろうが……同じ女という事もあり、ゆかりと積極的に話している。
まぁ、今までペルソナ使いは桐条以外真田と荒垣の2人。
それも荒垣がこの寮を出ていってからは、実質的に真田と2人だったんだ。
何だかんだと、ペルソナ使いに同じ女が出来たというのは嬉しいのだろう。
そして……桐条がゆかりと話しているという事は、当然のように真田の興味は俺に向けられる訳だ。
荒垣とも多少言葉を交わしたが、やはり真田の興味は俺に向いているらしい。
「アルマーだったよな? お前が強いって話だったが、それは本当か?」
「そうだな、相応の力は有していると自負している」
「ふむ、なら……今度俺と手合わせをして貰えないか?」
「……何でそうなる?」
一瞬、俺がまだペルソナに覚醒してない――他の世界の人間だから、恐らくどうやっても覚醒はしない可能性が高いが――にも関わらず、タルタロスの14階にまで到着したのが気にくわないのかとも思ったが……真田の目にあるのは、そういう姑息な感情ではなく、純粋に自分の力を試したいといった好奇心に近い代物だ。
なるほど。そう言えば月光館学園でもファンクラブが出来る程に人気があるって話だったな。
姑息な性格をしているのであれば、そんな風にはならないだろう。……まぁ、それを補ってあまりある何かがあれば、話は別だが。
ともあれ、真田の様子を見る限りでは純粋に俺の力を見たいといった代物だ。
「アキ、言っても無駄だと思うが、一応言っておく。多分お前じゃ勝てねえぞ。アルマーの力はちょっと洒落にならねえ」
「……それを聞けば、ますます自分の力を試したくなってきた。どうだ、アルマー」
「そう言われてもな。そもそもお前の戦いの基本はボクシングだろ? 俺と戦う場合、どういうルールで戦うんだ? 残念ながら、俺はボクシングについてはおおざっぱなルールしか知らないぞ?」
そもそも、手だけで戦うというのは無理がある。
いや、ボクシングは格闘技の中でも最強に近い1つであるのは知ってるが、それはあくまでも一般的な、普通の人間が行う格闘技の中ではというくくりの中でだ。
生憎と俺は人間ではない以上、戦闘を行う時には多くの手段がある。
それこそ、魔法やスライム、PT等々。
……うん、ルールは必要だよな、やっぱり。
「む、そうか。ルールか。何でもありと言いたいところだが……難しそうだな」
「だろうな」
俺の代わりに頷いたのは、荒
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ