暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1828話
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きたがっていたが。

「そうなんだよな。影時間になる度にタルタロスが変化していくというのは、非常に厄介だ。おかげで、毎回上に続く階段やターミナルのある場所が変わるし。ああ、けど小ボスのいる階層は変わらないから、一旦5階まで行けばターミナルも双方向ターミナルがあるし、一気にスキップ出来るぞ」
「何!? それは、本当か!?」

 まだ完全に手を組んだ訳でもないのに、タルタロスの情報を与えるのはどうかと思ったが……まぁ、元々4階までは行ってるって話だし。5階にいる小ボスを俺達が倒してしまった以上、5階には普通のシャドウも現れず、完全に安全な区画となっている。
 そう考えれば、この情報は特に隠す必要もないだろう。

「ああ。この情報は桐条達と知り合ったサービスだ。今日……はもう影時間もあまり残ってないから無理だろうが、明日の影時間にでも5階に行ってみればいい。そうすれば、双方向ターミナルに登録するのも、難しい話ではないだろうし」

 もっとも、特に隠す必要はないだろうけど、向こうが知らない情報なのも間違いないので、しっかりと恩には着せるんだが。
 これで向こうが俺達に対して、感謝してくれるようになればそれでいい。
 向こうにとっても、こっちにとっても、お互いが得をする。win-winの関係というのはこういう事を言えるんだろう。
 ……違うか。
 ともあれ、俺達はそんな風に話を続け、影時間が終わるまで穏やかな時間をすごすことになる。
 意外だったのは、ゆかりと桐条の関係も表向きは和やかだった事だろう。
 心の中でどう思っているのかは、俺も分からないが。
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