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おぢばにおかえり
第四十一話 神戸でもその九

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「そのスケジュールまでは知りませんでした」
「あっ、そうだったの」
「はい、そこまではちょっと」
「奥華じゃそうなってるの」
 講習の時のスケジュールはです。
「おぢばでの講習が終わったら大教会よ」
「八尾市のあそこですね」
「そう、大阪の」
「あそこには実は母方のお祖父ちゃんとお祖母ちゃんいまして」
「あれっ、そうなの」
「はい、よかったらお会いしてくれますか?」
「ええ、機会があったらね」
 どんな方々が少し気になりました、そういえば阿波野君お母さんは九州出身だとか言っていた記憶があります。
「紹介してね」
「うちの親父とお袋もおぢばに帰ってきたら」
「ええ、ご両親にもね」
「そうさせてもらいます」
「それにしてもお祖父さんとお祖母さんが八尾におられるなんて」
「佐賀の炭鉱から来たんです」
 大阪にというのです。
「それで今もそこにいます」
「まさか阿波野君のお祖父さんとお祖母さんがおられるなんてね」
 大教会のある八尾市にです。
「まあよかったら紹介してね、それで講習はね」
「受けてもですね」
「そうよ、それは通過点に過ぎないから」
 これだけは大事だと思ってです、阿波野君に伝えました。
「注意してね」
「それからなんですね」
「それまでも大事だし」
 このことは当然です、講習を受けさせてもらうまでも。
「それからもだからね」
「そのお話覚えさせてもらいます」
「そうしてね、ただ阿波野君後期まで受けさせてもらうつもりなのね」
「先輩もそうですよね」
「私は受けないといけないから」
 私の場合はこうなります、それは何故かといいますと。
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