805部分:第六十五話 孔明、姉と再会するのことその八
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第六十五話 孔明、姉と再会するのことその八
「そうしてからかうのは」
「からかってはおらんぞ」
「そうですか?」
「そうじゃ。わしは実際にこうした子供が好きでのう」
「年下趣味だったのですか」
「おなごもよいがな。何ならじゃ」
今度はだ。諸葛勤を見て囁く。
「藍里でもよいぞ」
「なっ、私もとは」
「どうじゃ?わしと今晩」
諸葛勤のその顎を手に取る。そのうえで顔を近寄せて囁く。
「同じ褥でのう」
「は、はううそれは」
「お姉さんははううか」
「そうみたいだね」
キングとナコルルが二人のやり取りを見て慣れた様に話す。
「姉妹で言葉が違うな」
「微妙にだけれどね」
「私はそうした趣味は」
「はじめては誰でもそうじゃ。しかしじゃ」
黄蓋の攻めはさらに続いている。
「一度知れば。その快楽にじゃ」
「ですからそれは」
「な、何か凄い展開になってきたけれど」
「大丈夫でしょうか」
劉備も鳳統も顔を真っ赤にさせている。
「黄蓋さんってこうした趣味もあったの」
「女の人もなんですか」
「ははは、普通ではないか」
黄蓋は諸葛勤から離れて笑って話す。
「おなご同士というのものう」
「確かにそうですが」
解放された諸葛勤はほっとした顔になって話す。
「雪蓮様と冥琳殿もですし」
「そうじゃ。至って普通じゃ」
「ソレガコノ国ノ普通」
タムタムは仮面の下から麺をすすりながら話す。
「タムタムヨクワカラナイ」
「俺の国じゃ昔から結構あるけれどな」
草薙がタムタムのその言葉に言う。
「そっちの話はな」
「ソウナノカ」
「結構多いな、本当に」
「えっ、そうなんですか!?」
「それは凄いです」
孔明と鳳統は草薙の話を聞いてだ。それぞれ手と手を組み合わせてそのうえで目を輝かせている。さながら十字架の神への祈りである。
「男同士が多いんですか」
「草薙さんのお国は」
「ああ。俺はそっちの趣味はないけれどな」
「そうだな。普通にあるな」
蒼志狼もそうだと話す。
「それを日記に書いてた公家の人もいたしな」
「はわわ、最高ですう」
「そこまであからさまだと」
二人はその目をさらに輝かせている。
「縁があれば是非」
「私達もその世界に」
「何か凄い憧れてるんだな」
草薙はそんな二人を見ていささか呆れながら言った。
「男同士とか好きか」
「はい、どっちが攻めでどっちが受けとか」
「大好きです」
「ああ、つまりな」
草薙はそんな二人を見てこの言葉を出した。
「あんた達腐女子だな」
「そのものね」
舞も苦笑いで言う。
「まさかこの世界にもいるなんて」
「凄いですね、ある意味」
香澄もだ。呆れた様な顔で話す。
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