0168話『イムヤと一航戦』
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トしていたけど、指輪は渡さないの……?」
「その件か。まぁ私の方針でもあるんだけど、二人目はなるべく渡さないようにしているんだ」
「そっかー。それじゃ私だけが特別なイムヤって事ね」
「まぁ、誤解を生みそうだけど大体は合っているから何とも言えないな」
「そっかぁ……ふふ、それなら少し嬉しいかも」
それで笑顔を浮かべるイムヤ。
うん、良い表情だな。
「提督? どこかイムヤを見る目が可愛い孫娘を見るようなものを含んでいるようですけど……?」
「それはそうだろう。私はみんなの育ての親だからな」
「それでしたら私と加賀さんも孫娘のように扱ってくれるんですか?」
「うーん……それはどうだろう? 赤城と加賀さんは同年代な感じだからどうしても異性として見てしまうし……」
「むっ、司令官は今は女の子でしょう……?」
異性として見られていないような発言にムッとしたのかどこか膨れっ面のイムヤにそう返されてしまった。
「ごめんごめん。大丈夫だよ、イムヤもちゃんと素敵な女の子として見ているから」
「そ、そう……まぁそれならいいん、だけど……」
それでイムヤは気を紛らわすために赤くなっている顔を逸らしてスマホを弄りだしていた。
「提督もなかなか隅に置けませんね」
「まったくです。純粋に言っているのが余計性質が悪いです」
ありゃ。今度は赤城と加賀さんに呆れられてしまった。
うーん……どうしたものか?
《提督は皆さんの事が好きなんですよね》
「まぁそうだな」
榛名が場の空気を呼んでそう言ってくれたんだけど、それでイムヤが反応して、
「でも、司令官が一番好きなのは榛名だってのは知っているんだからね?」
《あう……》
「ははは。うまく返されてしまったな」
「まったく、急に惚気話を聞かされる私達の身にもなってください」
「そうですね、加賀さん」
それでからかわれるんだけど三人とも嫌味では言っていなかったのでありがたかった。
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