暁 〜小説投稿サイト〜
IFもしも、ラインハルトに双子の妹がいたら。
原作編
落ち着きなさい
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
………。頭が痛い。クソ、久しぶりに盛大な馬鹿をした。
情報収集に夢中になって、睡眠時間が一時間切っている。
しかも、二徹しているから余計眠い。
あーやべー意識が飛ぶ。
ちなみにここは新無憂宮(ノイエ・サンスーシ)今日はこれからアンネローゼ姉さんいや、グリューネワルト伯爵夫人の館を訪れる予定で、今は、派手に飾られた地上車(ランド・カー)の中だ。
ラインハルトもジークもそわそわしていて落ち着きがない。
おかげで仮眠が取れそうに無いな。
そうこうしているうちに菩提樹(リンデンバウム)の茂る池の畔にある、ここに暮らす女主人にふさわしい清楚な館。
完全に止まる前にラインハルトはこちらからは見えないが、アンネローゼ姉さんを見つけたようでジークの手を引っ張り降りて駆けて行った。
地上車(ランド・カー)が完全に止まった事を確認し、あくびをかみ殺しながら降りる。
ラインハルトが

「姉上!」

と言うのを聞きながら。

アンネローゼ姉さんが春の陽ざしのような笑顔で、俺たちを迎えた。

「ラインハルト、よく来てくれましたね。それにジーク、レオンも………レオン。あなた、また無茶していませんか?」

アンネローゼ姉さんは、俺の顔色を見てそう言う。
別にこのくらい死にそうだけど、あの時の三徹に比べたらなんとも無いのに。
本当、クラウディアが言っていた通り良い人だよなぁ。

「このくらい大丈夫ですよ。お久しぶりです。アンネローゼ姉さん。」

「………アンネローゼ様もお元気そうで何よりです。」

「ありがとう。さあ、三人ともお入りなさい。あなたたちが来るのを何日も前から待っていたのよ。」

本当に変わらないな。アンネローゼ姉さんは。
皇帝なんかには本当にもったい無い。
あいつやティアナ、クラウディアも同じように皇帝と比べたらジークの方が良い!とか何それ!萌えるんだけど!とか言っていたよな。
俺には萌える?とか理解不能だったが。
っと、いけない。
寝不足で思考が変な方向に行っていた。
気付いたら居間にいた。
目の間にはコーヒーとケーキ。
アンネローゼ姉さんの手作りの。
ああ、幸せだな。
こういう時間が好きだ。
出来ることなら、ヒルダやティアナ、クラウディア、そしてオスカー殿がいたらもっと幸せで幸福なのに。
手作りのケーキ。この、5年間でどれほど食べただろう。
多分、クラウディアがずるいと言う程食べただろう。
クラウディアが眠ってから、オスカー殿とは病院と軍以外では会わなくなった。
ヒルダとティアナはフェザーンの大学へ行って、アンネローゼ姉さんが悲しそうに微笑むのを見た。
ラインハルトは更に暴走するし、ジークも一応、止めるが押し切られるようになった。
本当、あの(クラウディア)いつまで、寝てる気だ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ