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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第九十八話 私、ナイトハルト・ミュラー提督と結婚します。
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「・・・・・・・・。」
「150年間の戦争を止め立てするとしたら、誰だと思いますか?英雄?確かにそうかもしれません。ですが英雄だけでは足りないのです。」
「・・・・・・・・。」
「そのような人を生み出すのもまた時代の流れかもしれませんが、その人が時代の波に乗りわたっていけるかどうかは同時代に生きる私たち次第だと思うからです。」
「・・・・・・・・。」
「そして、英雄が誰であるかなどという事は今の私たちの誰もわかりません。英雄を定義するのは後世の人だからです。」
「・・・・・・・・。」
「私たちがなさなくてはならないことは、現状に皮肉を飛ばすことでも、嘆くことでもなく、行動することだと思います。その行動が正しいか間違っているか・・・・それを恐れていては何もしないのと一緒です。それではいつまでたとうとこの戦乱は解決しませんよ。」
未だかつてこれほどの言葉を連隊長に言ってのけた人間をリンツ達は知らなかった。が、転生者サイドにとってはそれほどのものではなかったらしく、ティアナに至っては。
「またフィオの真面目っぷりが出てきたわ。」
とでもいわんばかりの表情で親友を見守っていた。
「仕方のない御仁だ。」
しばしの沈黙ののちにシェーンコップが口を開いた。
「あなた方はご存じないかもしれませんがね、同盟の中にもとかく酔狂な人間はいたものです。ですが、あなた方はそれ以上だ。」
シェーンコップの眼から皮肉の色が消えた。初めて面白がっている色がうかんだのだ。
「いいでしょう。」
「大佐殿、よろしいのですか?」
ブルームハルト大尉が後ろから話しかける。
「捕虜に禁じられているのは軍事機密の漏えいだ。だが、この見目麗しい女性陣が求めているのは果たして軍事機密か否か、だがね。」
シェーンコップはフィオーナに視線を戻した。
「良かれ悪しかれあなた方は今までの帝国人とは違う人種だ。神様もとんでもないいたずらをしたものですな。だが、あなた方のその言葉には無下にできない何かがある。私自身それが何かは言い表せんのですがね。あなた方のその酔狂な話に乗ってみることにしましょう。」
「では――!」
「ただし、これは私の気紛れでして、明日には気が変わっているかもしれませんことをご承知おきいただきたく。」
ワザとらしく丁寧な一礼をした相手に、フィオーナはうなずいた。そして――。
「感謝します、シェーンコップ大佐。」
という言葉と共に手を差し出したのである。
4秒後、皮肉交じりの笑みと共に差し伸べられた相手の大きな手と若き帝国軍女性上級大将は握手を交わしたのである。
そして、帝国歴487年12月23日――。
新婚生活を終える間もなく、フィオーナは出征の途に立った。
彼女を総司令官とする遠征軍がブラウンシュヴァイク星域
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